ミニチュアダックスは相変わらず人気があります。この前ホームセンターに併設しているペットショップを覗いてみましたがトイ・プードルやミニチュアダックスを見ている方がたくさんいました(最近はシュナウザーも人気があるとか)。やはりテレビに露出が多くなると人気も高くなるみたいです。けれども犬を飼い始める方の中で、その犬について何らかの勉強や知識を得てから飼い始める方ってどのくらいいるのでしょう。初診で犬を飼い始める方に『この犬種はこのような疾患が多くて将来的にはこういうことが起きるかも知れませんよ』と説明すると知らなかったという飼い主さんが結構いらっしゃいます。タイトルにもある脊椎疾患もミニチュアダックスにはついて回るような疾患の1つではないでしょうか。最近も椎間板ヘルニア手術を希望されたダックスが来院されましたが、手術前に是非MRIを撮ってきてくださいとお願いしました。その子は幸い一般的な椎間板ヘルニアだったので手術をすることで快方に向かっていますが、症状が似ているけれど手術が適応されない【脊髄軟化症】という怖い疾患があります。自分も立て続けに経験しましたが、症状の進行が早くいろいろ手を尽くしても亡くなってしまうことまであります。これを診断できるのはやはりMRIでしょう。『レントゲンでわからないの?』と質問されることがありますが、レントゲンでは背骨の形態変化や軟骨の状態を観察することはできますが、脊髄神経がどうなっているかどうかは残念ながらわかりません。腰が抜けて病院で椎間板ヘルニアかもと診断されたら、できればMRI検査で確定診断を受けてみてください。検査を受けるにあたっては専門機関に足を運んでいただかなければなりません。手間も、時間も、そしてもちろんお金もかかりますが予後診断には重要な検査です。前向きに考えてみてください。
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