ヒトと同じで犬猫にも甲状腺の病気があります。甲状腺の病気といっても機能の亢進症と低下症があるのですが、低下症の方が比較的観察されやすい状態でしょう。特に犬の場合では甲状腺機能低下症がみられやすい犬種があります。病気というと年齢の関係で起こるのが一般的ですが甲状腺に関しては若くして発症してしまうこともあります。飼い主さんが気づく一般的な症状としては、元気がないとか、運動したがらないとか、抜け替わりのシーズンでもないのに被毛が異常に抜けるなどの症状で来院されるケースがほとんどのようです。
これらの症状がみられ甲状腺機能低下症かどうか調べるには動物病院で採血してもらい、チロキシンと遊離チロキシンを測定してもらうことで診断が可能です。甲状腺機能低下症は飲み薬によって治療することも可能です。心当たりがある飼い主さんは早めに近所の動物病院に相談されるとよいでしょう。
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