生後6ヶ月頃、活発な犬猫に起こることがある剥離骨折の症例です。骨の成長は部位にもよりますが、生後12ヶ月で完了すると言われています。骨が伸びるというと骨の真ん中あたりが伸びるような気がしますが、実は骨の両端にある成長板という軟骨組織が成長することで骨が伸びていくんです。この軟骨組織、言葉どおり柔らかい骨なので高いところから落下したり、強い外傷をうけたりすると元にあった場所から剥がれるように離れてしまいます。これが剥離骨折です。写真は生後7ヶ月の犬にみられた脛骨粗面(膝のお皿の下の靱帯がついている部分)が剥離骨折したものです。この部分の剥離骨折には強い力がかかるためしっかりした固定が必要になります。どんな骨折手術でもそうですが、手術のあとに安静な状態がとれないと骨折がしっかり治らないことがあります。術後入院が必要なのはこういった訳なのです。元気なのにお返しできない・・・難しいところです。
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