大学に通っているときの話なのですが、同級生に“お前は実家が動物病院だから卒業してもいいよな!”といわれたものです。自分も在学中はそう思っていたのですが、現実はそうでもないんですよ!父との年齢は30以上違います。もちろん大学でうけてきた内容も違い、卒業後うけた臨床獣医師としての教育も違います。診断に対しての考え方・治療の進め方、一致するもののほうが少なく、かえって自分で思ったように病院をやっていた方がストレスは少ないと思います(開業するための資金的ストレスは大きいと思うが)。
homepageに掲載している病院内の設備もここ2年間でそろえたものがほとんどです(結構大変でした)。昔は診療所的な病院で血液検査なんてものはありませんでした。“設備なんてなくても”まあそれでもやっていけた時代ですから良かったのですが、ペットブームとともに病院のあり方も変わってきたのではないかと思います。“治ればいい”だけではなくしっかり診断をつけ治療していくことが大切だとは思いませんか。
今までの病院の流れを壊さずに新しい方向に向かっていく!なかなか大変です。
つちや says
先日は桐生でお会いできて楽しい経験をさせて頂きました。
是非、またお話を伺わせて下さい。
さて、病院の設備ですが・・これは患者の立場では、絶対に新しいものが充実していた方が安心できますよね。
少し前の獣医さん(人医も同じ)の勘に頼った診察も、これは大切だと思いますけれどでも、動物の種類も以前に比べれば圧倒的に増えて、それに付随した新しい病気も増えてきている筈。その診断を下した科学的根拠を患者的には知りたくなりますものね。
外科的治療も、未だにモニタリングしない先生も多いと聞きます。頼り切るのは考え物ですが、科学は大事ですね。
maskin says
親が築きあげた職場に入るのは、弟子入り以上に大変だと思います。
治療に関する考え方ですが、僕は、ブラックジャックみたいに「俺の治療費は高いぞ!死ぬ気で治すから、死ぬ気で払え」みたいなのはアリかと思います(例が極端すぎますが・・)。生命はそれほど安くない。ペットはファッションではなく家族ですからね。