このまえ新年を迎えたと思ったのに、気がつけばもう12月。月日が過ぎるのが最近やたら早く感じるのは、私が歳をとったからなのでしょうか。コロナも少しずつ落ち着きそうな傾向にあり、マスクは必須ですが少しずつ嘗ての日常を取り戻せそうな年末になりました。当院も先月までに手術を行った患者さんの術後検診が順調に終了してきております。写真は最近一番大変だった骨折の症例です。骨折したのは8月。色々な諸事情により手術するタイミングを逃してしまい、近隣の先生に相談したら手術は難しいとのことで当院を来院されました。骨折してすぐだったら問題なく接合させることができたであろう骨折も、今までの時間の経過と共に骨に変形を生じ、周りの組織にも炎症を起こしておりました。何とか切断することなく脚を残したいという飼い主さんの希望に応えるべく自家骨移植による骨折部の再建手術を行いました。採取した自家骨の関係で、頑張っても正常な前脚より1.5cmほど短くなってしましましたが無事に手術は終了。術後2週目の検診では少しずつ手術した前足も使えるようになってきたとのことで、飼い主さんも非常に喜んでいただけました。あとは移植した骨が一体化し、しっかりした橈骨になってくれるのを祈るばかりです。
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