約半数は血腫や結節性過形成といわれる良性病変であり、残りの半数の2/3が血管肉腫といわれる悪性病変であるといわれています。個人的にもあまり良いイメージがありませんでしたが、最近二件続けて良性病変だったのでこちらに報告させていただきます。摘出した脾臓を見るとどちらの症例もう〜んという感じでした結果は結節性過形成でした。術前の血液と超音波検査では良性か悪性かの判別はつきにくく最終的な確定診断は組織検査の結果を待たねばなりません。50%の確率で悪性といわれてしまうと手術を躊躇してしまいますが、脾臓の腫瘍は治療の第1選択は摘出手術です。というのも良性にせよ悪性にせよ腫瘤が破裂して出血を起こすと生活の質は著しく低下します。悪性だった場合においても根治治療ではありませんがいつ爆発するかわからない腫瘍を抱えて生活するのは非常にストレスがかかることだと思います。脾臓に腫瘍が確認されたなら、結果が出るまでは不安ではありますが、破裂を予防するという意味でも早めに手術に踏み切っていただく判断も必要だなぁと感じました。
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