寒い時期によく観察される病気というと膀胱炎が挙げられます。特に雄猫で膀胱炎に悩まれている飼い主様も多いのではないでしょうか。原因は様々ありますが、一度癖になると症状のコントロールは難しく、尿閉といって命に関わる状態に陥ることもあります。ペニスの先からカテーテルを通し、抗生物質や消炎剤で回復してくれるものもあれば、カテーテルを抜いた直後にやはり排尿ができないものもあります。 写真はそんな雄猫の症例に会陰尿道瘻という外科的処置を行った写真になります。この処置にはペニスを切除するという手技が伴うことで事前の説明の際に躊躇される飼い主様もおられますが、処置後は排尿のストレスから解放されることで本人(猫)も飼い主さんも穏やかな日々を過ごすことができます。1年のうちに何度も再発を繰り返している雄猫を飼われている方は治療の選択肢の一つとしていかがでしょう。
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