獣医としても飼い主としても“治ったか治らないか”という結果ばかりに目がいってしまいがちですが、しっかりした初期診断があってこそ治療方針を決めることができ、少しでも早く治せるように経過を観察することができると思います。ヒトのように直接稟告を取って治療するわけではありませんから症状が改善するまでには多少なりとも遠回りすることもあります。ちょっと獣医側の言い訳のように思われるかもしれませんが、これって本音だと思います。どんな薬でも飲ませてすぐ効果があるものばかりではありませんし、個人個人薬が合う合わないもありますし、薬効をねらって投与したものが薬害(副作用)の方が強く出てしまったりと、注意を払っていても犬猫の治療には予想外のことが起こってきます。?n 特に梅雨に入るこれからは皮膚が弱い子にとっては嫌な季節です。この皮膚病こそ最初の診断と辛抱強い治療が大切です。いろいろなことを試すのも良いのですが“これは!”と思ったこと(あるいは病院)を続けてみましょう。症状にもよりますが2〜3日で治るものばかりではありません。ある程度の経過を踏むことで良い結果が得られると思います。少々こらえて経過を見ることもお忘れなく!
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