予防医療も日々進歩しています。犬猫の病気でまず予防というとワクチンが挙げられますが、飼い主の皆さんは今年病院で何種ワクチンをうってもらったかすぐ答えることができますか?自分が横浜で獣医師として働き始めたころは猫のワクチンといえばは3種というのがほとんどでした。ところが最近では5種というワクチンが発売されているようです。?n?n 猫の5種ワクチンについてなのですが、ウイルス性鼻気管炎・汎白血球減少症・カリシウイルス・猫白血病・クラミジアの5つを予防するものが含まれています。猫白血病自体、外に出ることなく室内飼いであれば白血病に感染する機会は非常に少ないものとなり、接種前には必ず感染の有無を知るための検査が必要なワクチンでありますから、簡単には5種のワクチンは選択できません。また、鼻炎の原因菌であるクラミジアについてもワクチンで予防しなければならないようなものとも考えがたいのも事実です。病院の経営上は複数種のワクチンの方が金額を請求しやすいのですが、各々の飼育状況により必要なワクチンの種類は異なってくるのではないでしょうか。5種ワクチンを否定するわけではありませんが、飼い主さんが知らないのを良いことに高いワクチンをうつようなことはしたくないものです。
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