異物を飲んでしまったり、骨折部位の状態を確かめたり、交配し何頭赤ちゃんがいるか確かめたりと、獣医医療にはレントゲン検査は切っても切れない関係にあります。レントゲン写真(以下写真)の出来次第では診察結果に大きな差が生まれてしまいます。写真を撮る際には体の厚みによって照射するレントゲン量が変化しますし、保定の仕方によっては見たい部分が充分に写し出されないこともあります。特に骨格系の診断では、撮影時の条件と保定の両方が揃っていないと診断が確定しないこともあります。?n さて飼い主さんが気になるところは、レントゲン?放射線?体への害ということではないでしょうか?確かにレントゲンは放射線ですが、問題はその照射量にあります。一般的に写真を1〜2枚撮る程度ではまず体に及ぼす害はありません。実際に体に害になるほどレントゲンを撮るということになると1度に何千枚という量でもとらない限り害にはなりません。お産の際に何匹いるかを確認するのに心配される飼い主さんもいらっしゃいますが、どうか心配しないで診察を受けて下さいね。
分部智子 says
初めまして。以前新聞でこのウェブサイトを知り時々拝見しています。
ところで「レントゲン撮影」に関してのコメントではないのですが、他に見つからなかったのでこの場をお借りして質問させて頂きます。
少し前のことになりますが、2004年1月25日付けの「子宮蓄膿症」の欄に「8歳頃に閉経を迎え、、、」とありますが、一方では犬は一生生理があるとの話も耳にします。我家の犬は9歳になりますが、1年くらい生理はないようです。 でもいたって元気なのですが、気になっています。 どうなのでしょうか。 ご意見をお願いいたします。
nomata says
ほとんどの子が閉経を迎えていますが、当院でも10歳を過ぎていても生理のような状態が観察される子もいます。8歳を過ぎると生殖器の病気が増える時期で、ちょうどこのころに閉経あるいは生理の間隔が不整になります。元気に過ごせる子もいれば、子宮蓄膿症になってしまう子もいます。元気そうでもよく様子をみてあげてください。そして少しでも食欲が落ちるようなことがあったら病院で検査を受けてみて下さい。