雌犬を飼われている方はもしかすると遭遇してしまう可能性のある病気かと思います。すべての雌犬がこの病気になるわけではなく、避妊手術をしているとなりにくいとは言われていますがその可能性は五分五分ともいわれています。(個人的には避妊手術をしていると少ないような気がします。)
今日も乳腺腫瘍の手術を受けていたので昼休みに手術したのですが、今回の症例はなかなか大変でした。ここ半年くらいで大きくなった腫瘍自体の大きさ(11?×9?×8?)もさることながら腋窩リンパ節(脇の下にあるリンパ節のこと)にも転移が認められていたからです。リンパ節も何とか切除することができましたが術後は肺などに転移が起こらないか経過をよく観察しなければなりません。
もし体のどこかに今までにはなかったしこりができた場合、早めに病院に行かれることをお勧めします。腫瘍が小さければ傷も小さくてすみますし、何より本人の体への負担も最小限にとどめることができます。腫瘍に関しては“様子を見る前に病院へ!”ですよ。
mikie-To-ciel says
はじめまして、避妊手術のこと子犬を迎えたときからずっと悩んでました。勧められたり反対されたりで…
うちの子(ヨーキー)は、1歳で2キロなかったため麻酔による危険をいわれホルモン注射で避妊していたのですが、これにも疑問になり止めて1ヶ月生理はまだきません。1度きたら体調もいいので手術と考えています。見ていただいている病院ではやっていただけそうにないためただ今病院探しに情報集めの日々。先生のようなかたが近くにいらしゃれば安心なのですが。
病院選びはとても難しく、たとえば手術を伴うような場合時間をかけても大学病院でお願いし、ワクチン注射は近所の病院でなんてことしてもよいのでしょうか。
避妊手術得意ですかなんて聞けないし、永岡動物病院とか外科のあるところに突然伺ってお願いしますもどうかと…
先生こうゆうのもありですか?
あと、注射を止めるとすぐ生理がくると言われたのにまだこないことが心配になってきました。
ドッグフード以外絶対食べさせてはいけないと言っている主治医に質問ができません。
nomata says
非常に小柄なヨーキーですね。けれども体重が2?あれば手術は可能ですよ。それと注射を使って発情させない処置もあまり長い間はお勧めできませんね。手術も麻酔方法を聞いてみたり、可能なら手術室を見学させてもらうのも病院を選ぶにあたって参考になるかと思います。
mikie-To-ciel says
お返事ありがとうございます。
もうすこし聞いていいですか。
麻酔は何が適切なのでしょう?
手術室はどこがポイントですか?
nomata says
まず麻酔ですが吸入麻酔であること。(ほとんどの病院は使っているはず)そして手術室ですができるだけ設備が整っていて汚れてないこと(当たり前ですが)、物置のようになっていないことですかね。
mikie-To-ciel says
本当にありがとうございます。
今週行く予定ですが、なんだか気合はいります。
ちゃんと見てきます。
ワンコと暮らすのははじめて、また不安になったら質問に来ます。
そして、日記は楽しみにしています。
中窪兼一 says
はじめまして、こんにちわ。無礼を承知で質問させて下さい。
2週間程前に、家で飼っているゴールデンレトリバー(メス、11歳)に、コブシ位の大きさにまでなった乳腺腫瘍の摘出手術を受けさせました。手術は無事に終わったように思え、5日後に退院しましたがその時も自分の力ではたちあがれず、看護婦さんに支えられてやっと不安定な足取りですが歩くことができました。その二日後の抜糸の時もまだ同じような状態でした。しかし、その次の日位から立たせようとしても後ろ足をダラっとして踏ん張りもせず、おしっこも便も垂れ流しの状態になり、たまに寝返りを打つ位でほとんど寝たきりの状態になってしましました。
手術した病院の主治医は、『歩けるはずなんやけど』、『直接手術とは関係無いと思うんやけどなあ』と曖昧な態度でこれ以上こちらがわとしても突っ込んで聴ける様な対応をして頂けません。
他病院のミス?をお尋ねするのは大変失礼な事と存じ上げますが、よろしければ
・現在家の犬がどのような状態にあるか
・何らかの治療によって治る見込みはあるのか
がわかる範囲で結構ですので教えて頂けないでしょうか??
何卒よろしくお願いいたします。
奈良県・中窪兼一
coco says
のまた先生こんにちわ。しこりについてご教示お願い致します。生後10ヶ月半のMブルテリアです。1週間前病院にて下腹部の乳房に1箇所のしこりが発見されました。1週間後しこりは乳房3箇所になり、注射針で組織を採取する検査を行いましたが、組織は採取されず、腫瘍・細菌等は検出されず、原因の究明には至りませんでした。現在、患部の発熱はなく痛みもないようです。避妊手術はしていません。初潮の出血は1ヶ月程前に終わりました。かかりつけの病院では、生理的なものか細菌による炎症ではないかと言われています。とりあえず、変化があればすぐ病院に連れて行くということでしばらく様子をみて、1週間後に再検査をすることになりました。
年齢的に考えて腫瘍である可能性は極めて稀なケースだと思いましが、その場合この様子をみる1週間が命取りになることはないでしょうか?
(現在、アカラスの治療中で、イベルメクチンと抗生物質の連日服用を行っております。)
その他、考えられる原因、症例等あればご教示お願いし致します。
coco says
すみません、誤ってコメント誤って2重投稿になってしまいました。失礼いたしました。
nomata says
cocoさんお返事遅くなり申し訳ありません。
生理が1ヶ月前と言うことでホルモン性ものが一番に疑われるのではないでしょうか。この年齢から考えると悪性と言うことは考えがたいので様子を見てもいいのではないでしょうか?
coco says
のまた先生ありがとうございます。
心配していたしこりですが、最近、3箇所あったのが自然に2箇所が消えてあと1箇所も凄く小さくなってきました。
もう少し様子を見ようと思いますが、やはり先生のお答え通り悪性の腫瘍とかじゃなかったようで少し安心しました。
本当にありがとうございました。
トモ says
初めまして。インターネット情報には、雌犬の乳腺腫瘍は早期の避妊手術で「ほとんど」あるいは「完全に」予防できると書かれたものが氾濫しております。脅迫ともとれます。しかし、先生が手術してもしなくとも五分五分と言われているのを拝見して、驚嘆しております。乳腺腫瘍だけを考えるなら、手術はせず、犬の身体に負担をかけない方がいいと思います。如何なものでしょうか。
nomata says
トモさん、はじめまして。海外では早期に避妊・去勢の処置を行う傾向が強いようです。避妊手術をすれば乳腺腫瘍ができないか?というとそれは100%ではないと思います。もちろん女性ホルモンの活動が抑えられるのでできにくい体質にはなるようですが、避妊手術していても乳腺腫瘍ができた犬を私は何頭か経験しています。手術に対するメリット・デメリットがありますから、様々な意見を参考にされると良いかと思います。