昨夜は、急にお腹が膨らんできたということで入院していたダックスフンドの手術を行いました。血液検査では肝機能の数値が上昇し、レントゲンでは肝臓の腫大が確認されました。超音波検査をしてみると胆嚢内に胆汁のうっ滞(胆泥)と肝臓実質に怪しげな陰が確認されました。一般的な内科治療(点滴やお薬での治療)では改善が望めそうもなかったため、飼い主さんの了承を得て試験開腹に踏み切ることにしました。“手術は開けてみなくては判らない”ということがありますがまさにそのとおりでした。腫瘍の可能性も含めて切除できるものならば切除しようという心づもりで挑んだ手術でしたが、開けた瞬間に過酷な結果を突きつけられました。肝臓の腫瘍はお腹の中に散らばる“播種”という状態にありました。腫瘍の正体は病理検査の結果を見ないとわかりませんが、手のつけようのない腫瘍の凶悪な顔をかいま見たような気がしました。
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