重い病気を患っているにもかかわらず様子を見すぎてしまった後に、病院にいらっしゃった患者さんの誰もが心に思うことではないでしょうか?これは治療する病院側でも思っていることは一緒です。けれども私は決してこの言葉を口にすることはしないようにしています。というのも、この一言が病気を治すことができなかった言い訳のようにもなってしまうと同時に、自分のことを責めているであろう飼い主さんの気持ちをさらに責めてしまうことにもなりかねないからです。 今日はどうしてこんな内容なのかというと、昨日呼吸の様子がおかしいとのことで来院されたゴールデンレトリーバーがいました。診察してみると特徴的な息の臭いと血液検査の結果、だいぶ進行した状態の糖尿病でした。早急にインシュリン治療と点滴を始め、話を聞いてみたところ調子がおかしいと感じていたのは2週間前からとのこと。どれだけ治療に反応してくれるかとは思っていたのですが、残念ながら昨晩亡くなってしまいました。正直、“もう少し早ければ・・・”という言葉を口にしたくなるような夜でした。やはり様子を見るのも限度があります。なるべく早めに病気に気づいてあげられるようにしたいものですね。
茉 says
どうしても病院は敷居が高く感じます。しかも今の時期はどこの病院も混んでいるし。
ちょっと気になることがあっても、先生今忙しいだろうし、とか、うちの子は病院から見たら大した事無いだろうし、とか思って連れて行くのに二の足を踏んでしまいます。
でも素人判断はいけませんね。取り返しのつかない事だってある。今日のを読んで心配になったら必ずプロの意見を聞くようにしようと思いました。病院と良い関係を築いていけたらと思います。
nomata says
あまり心配しすぎもいけませんが、たいしたことないから病院に来なくてもいいなんてことはありませんよ。本当にたいしたことがなくても、飼い主さんに安心してもらうことが大事だと思っていますから。