ある先生との話、“うちの周りの患者さんは犬も連れてこないでフィラリアの薬を欲しがるんだよ。で、(抗原)検査してからじゃないと処方でしないというとそのままかえっしゃうんだよなぁ・・・”たしかにペットを飼育するに当たって意識レベルの低い地域ではフィラリアはおろかワクチンさえうたないで犬を飼っている方はざらですし、調子が悪いといって診察してみるとこれまたフィラリア症ということなど珍しくありません。もちろん飼い主さんばかりの問題ではく、獣医師側の啓蒙意識にも問題はあります。そもそもフィラリア予防薬は【抗原検査を行ってフィラリアがいないことを確認して処方すること】と薬の説明書にあります。それをわかっていながら検査をせずに処方してしまう獣医さんも多いのです。毎年毎年検査をするということは飼い主さんにとっては費用がかかるものですし、獣医さんとしても採血するのが面倒な方では、検査を省かれる先生もいらっしゃるようです。けれども飼い主さんに知っていただきたいのは、フィラリア予防薬というものは検査して体重をしっかり量ってもらったうえで処方してもらう(処方すべき)ものなのです。検査もしないで薬だけくれる先生が良い先生で、検査をしなければ薬を処方してくれない先生が悪い先生という風に思われている方がいたとしたらそれは間違いです。真面目で正直に診療している先生が馬鹿を見てしまうような地域が無くなることを望むばかりです。
まるこ父 says
先生の意見に同感です。私たちの居住する地域にも、当たり前の事を当たり前に出来ない(やらない)獣医師が居るようです。飼い主達の情報交換が物語っています。