ひとことに弁膜疾患といってもいろいろありますが、私たち獣医師がよく遭遇する弁膜疾患といったら“僧帽弁閉鎖不全症”が一番多いかと思います。犬種によって生まれつきこの症状をもっているものもあれば、老齢の小型犬種では検診時に比較的容易に発見することができる弁膜疾患です。ほとんどが発見した際には無症状のことが多いので、飼い主さんに“お薬を飲んでみましょうか?”と提案しても“症状がないから・・・”ということで断られてしまうことが多いものです。けれども大学院で心臓病のことを専門的に学んだ友達に聞いたところ、治療は発見したならばできる限りはやく開始した方が症状の発症を抑えられるということでした。 今入院中の患者さんも僧帽弁閉鎖不全を患いさらに悪いことに腎機能低下症を併発しています。点滴することで腎臓の機能をフォローしながら弁膜症の治療をしていますが、その調整にはなかなか時間が掛かりそうです。治療を開始するタイミングというのは難しいものだと実感しておりますが、心臓病の治療に関しては早ければ早いほど本人に負担をかけずにすむといえるでしょう。もし先生に“心臓が・・・”と言われている方がいらっしゃったら早めに負担の少ない薬からはじめておかれた方がいいでしょう。決して後悔することはないとないと思いますから。
uka says
我が家のマルチーズも僧帽弁閉鎖不全症です。
仙台より栃木に引っ越してきて、
かかりつけの病院を探していました。
昨日から病状が悪化し、
ステージ3となってしまったようです・・・。
本日、近隣の病院へ連れて行きましたが、
明日、のまた先生のところへ連れて行く予定です。
宜しくお願いします。