インターネットが普及し、家にいながらにして何でも買い求めることができます。私もインターネットを利用して何度か買い物をしたことがあります。便利で有り難いことですが、私たち獣医師にとっては正直迷惑なことを発見してしまいました。“フィラリア予防薬”の通信販売です。価格にばらつきのある獣医療ですから当然フィラリア予防薬の値段も病院によってはまちまちです。このようなことが薬のネット上での販売につながってしまうのかもしれませんが、あくまでフィラリア予防薬は処方薬であり投与前に検査をすべき薬だということを販売している側、そして買い求める側の方々が理解しているのでしょうか?さらには薬の種類や投与量によっては危険をはらんでいることを理解されているのでしょうか?販売する側には飼い主さんに適切な説明を、そして買い求める側には何かあった(ショック症状やフィラリアに感染など・・・)としても自己責任の意識を持って頂きたいものです。
かえる says
はじめまして、いつも記事の更新楽しみにしています。
毎回大変勉強になります。
フィラリアの検査、「去年休みなくあげていたなら大丈夫だよ」といって検査なしで処方する獣医さんの話をたまに耳にします。
フィラリア予防の仕組みそのものもあまり説明されない(されても飼い主が理解していない)ケースもあるようですね。
そのような先生のもとで毎年漫然と薬を購入してきた飼い主が、ある日インターネットではるかに安い価格で販売されている処方されているものと同じフィラリア予防薬を見つけたら……
同じ時期に与えるようにすれば大丈夫だろう、と思ってしまうのも無理もないと思い
ます。
処方前の検査の必要性とその意味が、我々知識のない一般の飼い主にもわかりやすく、獣医の先生からもひろくインフォメーションされて欲しいと思います。
そういう意味でも、こちらのブログのような現場からの生の情報は大変ありがたいものです。