昨日は診療終了後、プレートが折れてしまったピレネーの再手術を行いました。再手術というものは手術した場所に結合組織というものがでてきてしまうことで、非常に手術がしにくくなっています。昨晩の手術も例外ではなく、がっちりかたまり始めた結合組織を除去するのに非常に時間を取られてしまいました。写真はその際に取り除いた折れてしまった金属プレートです。 人医療の場では体内に設置した金属が破損することはどの位の割合で起こるのかはわかりませんが、犬猫の場合では骨折部が完全に治癒するまで安静に管理することが難しいこともあり今回のように金属プレートが破損してしまうこともあります。一般的にはこの固定方法ならば大丈夫であろうと思っていても、生体に働く力というものは想像以上のものがあるようです。飼い主さんと本人(犬)には不安な思いをさせてしまいましたが、私は貴重な経験をさせて頂きました。この経験をこれからの手術に反映できるよう精進していきたいものです。
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