なかなか病気が思うように治らないと、患者さん側としては“今の治療でよいのか?”とか“どうして治らないのだろう?”といった思いを持ちながら通院したこともあるかと思います。それとは反対に思ったような効果が見られないと病院側としては“ちゃんと薬を飲んでいないのではないか?”とか“患者さんが指示を守ってくれていないのではないか?”と互いに不信感を抱きながら病気に立ち向かっているとしたならばその結果は最悪なものとなるでしょう。 このようなことは先天的な病気や難治性の皮膚病など症状を緩和させることを第一の目的とした治療をしている際に抱きがちな感情かと思いますが、病気が治らない(軽減されない)のは誰かが悪いのではなくただその病気が悪いのです。こう言ったことを書いてしまうと治せないことへの言い訳のように聞こえてしまいますが、治療する側も何とか良い方法はないかとその患者さんを診察するたびに考えています。決して治療を先送りにしてお金儲けを使用なんて考えている先生はいないはずです。“病気が治らないのは〜のせいだ!”なんて考える前に、少しでも良くなるように病院とコミュニケーションを密に取りながら治療に取り組んでみませんか?
いしがみ says
こんな所から失礼!
高信経由で聞きました。
9月15日おめでとう!
西條 says
いつも楽しく拝読しております。
「ああ、そうそう、あるよね、そういうこと」
と、共感される同業の方も多いことと思います。
飼い主さんも獣医も、何よりペットががんばっているのに、どうして
治らない、緩解しないのか…ありますよね。
「獣医は神様ではない。100%の治療はあり得ない」といってしまえば
それまでですが、そんなことを口にしてみても病気は治りません。
動物を少しでも楽にしてあげること、それも治療の一つだと思って
みんなで力を合わせる、それしかないんでしょうね。
長くなりましたが、最後に「お目」。
つばさ動物病院 says
おめでとうございます。
これでやっと腰を落ち着けて獣医業に励めますね!
お互いに頑張りましょう。