これはある雄犬の去勢手術の際に摘出した精巣の写真です。大きさが明らかに違うことは御覧になって頂ければお判りになるかと思いますが、どうしてこのようになってしまったのでしょうか?この雄犬は2ヶ月ほど前に陰嚢が腫れ上がったということで来院されました。消炎剤と抗生物質の投与で症状はすぐに改善したのですが、つい最近飼い主さんから“タマ(精巣)がない!”と連絡を受け診察してみると、なくなったのではなく萎縮してしまった精巣を確認することができました。精巣は熱に対して弱い臓器です。今回は精巣炎による発熱の結果精巣の萎縮に至ったようですが、生まれつき精巣が陰嚢内に降りない“陰睾”でも同様なことが起こりえます。ペットのボディーチェックをするときは(ちゃんと2つあるか)確認しておきたいですね!
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