先日の新聞記事に“麻酔薬のケタミンを麻薬指定とする”という記事が出ていました。ケタミンといえば全身麻酔薬として人をはじめ犬猫でも広く使用されている麻酔薬です。ケタミンは私が習った麻酔の教科書にも別名【ピンク麻酔】と呼ばれ、幻覚症状があるといわれていました。この幻覚症状をねらってか常用していた人が過剰にし用意したため死に至ったようでした。麻酔薬は容量を間違えれば死に至らしめる薬です。それを自分の快楽のために容量もわからずに使用すれば起こりうる事故ですが、この事件によって各病院での麻酔薬管理の管理がさらに厳しくなることは間違いないでしょう。どんな薬でも間違った使い方はしてほしくないものです。
あいかわ says
はじめまして。
前庭障害を調べていてこのホームページに辿りつきました。
うちの8ヶ月になるメス猫のことで悩んでいます。
12月の頭に姉妹で一緒に避妊手術をしました。
その後の経過で片方はすぐに元気になったのですが、片方がいつまでも麻酔が覚めないような動きをしておりました。
オペを担当してくださった先生に何度も相談していたのですが、麻酔が覚めるのには個体差があるので様子を見てくれと言われて仕方なしに様子を見ていました。ところが、抜糸当日の明け方に食べたものを戻して以来、極端に小首をかしげた状態がはじまりフラフラ度も増し、ベッドからも落ちてしまう始末。
夜が明けるのと同時に、病院へ連れて行き、抜糸を済ませた後に、その子だけが入院になってしまいました。
3日後、帰ってきて薬を1日おきにデキサメタゾン セファメジン タガメットの三粒を飲ませている状態が3日過ぎました。
ジャンプもできるようになり良くなっているように見えます。
担当の先生からは、前庭障害の疑いがあるといわれています。
突発的に症状が表れる病気とのこと。
ですが、こちらとしては、手術前まではとても元気だったので
手術とは無関係と思えなかったりもするのです。
ちなみに麻酔は、キシラジンとケタミンを使用されたそうです。
いろいろ調べて、麻酔により、癲癇が発症することを知りました。癲癇ではないと言われましたが、病院側に非がある場合を考えると、
こちらとしては担当の先生の言葉以外に頼りになるものはなく
心配です。
万が一、手術の麻酔などの影響だったとしても
先生は教えてくれるものでしょうか。
とにかく治りさえすればいいのです。
原因がなんであっても、それをごまかしたりせず
1番良い方法をとってもらっていればいいのです。
手術後に前庭障害を発症することってありえることなのですか?
ちなみに、現在の症状は首を右に傾けていることとふらつくことです。
ご飯はよく食べますし、眼球が揺れている感じはないです。
知識のある方に相談したくて書き込みしました。
アドバイスがいただけると嬉しいです。
ミケトラ says
はじめまして
麻酔薬ケタミンが麻薬指定になると、野良猫の不妊・去勢手術を安く引き受けていただいている獣医さん達にどんな影響があるのか知りたくて、ネットで検索している時に野亦先生のページを見つけました。
動物愛護会のお手伝いをしていますが、「ケタミンが使えなくなると手術料が高くなるのでは・・・」と会の方は不安を覚えているようです。
しかし、これは麻薬としての保管・取扱いが必要となると言う問題だけだと思っていますが、ちがうのでしょうか?
教えていただけますか?
nomata says
ケタミンの取り扱いが厳しくなるということで、獣医師が使用することができなくなるとか、ケタミン自体の価格が高くなるということではありません。飼い主の皆様にご迷惑をお掛けするようなことにはならないと思います。
ミケトラ says
早速の回答ありがとうございます。
ケタミン(ケタノール)以外の麻酔の方法でコストが高くなるとか、動物への安全性が低下するとかは考えなくてもいいのですね。 今後予想される獣医さんの、手術費の値上げや野良猫の取り扱いを制限するかという事も取り越し苦労のようですね。
地域猫推進には大きなマイナス要因だと愛護団体では憂慮しているようでした。
いろいろとネットで調べたのですが、麻薬扱いになる事のはっきりした影響について書いてあるものがなく、野亦先生に教えていただきたく書き込みました。
心強い回答に救われた思いです。本当にありがとうございました。