骨折をしてしまったらどのように治すか?それは現在通院している先生の経験や手慣れた手技によって異なります。当院では前足の骨折では手術によって骨折部を整復し、補助固定として写真のようにギブスを巻きます。人のように手術後安静を保つことが難しい犬猫では、術後の運動制限が充分でないと手術が台無しになってしまうことも少なくありません。その点ギブスを巻くことで手術した部位は安定した状態を保つことができ、若干の不自由はありますが犬猫は運動することを妨げられません。さてこのギブス、どの位の間隔で交換すべきなのでしょう? 骨折した部位が治癒し、安定した状態になるのにはおよそ1ヶ月かかります。それではギブスを術後1ヶ月間巻いたままにしていいかというとそういうわけではありません。術後の経過(骨の状態はもちろん、ギブスの下に隠れている傷や皮膚・筋肉・関節の状態)を観察するためには2週間(成長期のものでは1週間)での交換が適当と思われます。手術の方法についての情報は多くありますが、補助固定としてのギブスについての情報はあまり多くありません。もしギブスを巻いている足に異常(過度に痛がる、異臭がするetc.)を感じたら早めに先生に相談するか、整形外科に精通している先生の診断を受けられてください。
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