先日、腹腔内の停留睾丸の手術を行いました。以前にもEntryしたこともありますが停留睾丸とは陰嚢のなかに精巣が降りてこなかったものをいいます。片方の精巣が降りていても、もう片方が降りてこないケースはよく見かけます。“親犬が1年かけて降りてきたということでこの子も。”ということで1年待ってみましたがどうにも降りてこなかったため飼い主さんの希望により去勢することになりました。写真右が通常通り成長した精巣、そして左がお腹のなかで成長が止まってしまった精巣です。手術の際には通常の去勢手術よりも術創(傷)を大きくとらなければなりません。と言うのも、精巣は生後間もない時は腎臓付近に存在し成長の過程で陰嚢に降りてくるため、何処にあるのかはお腹を開けてみなければ判らないことがあるからです。お腹のなかに留まってしまった精巣は時に悪さをすることがあります。できれば早めに手術してしまうことをお勧めします。
RUBE says
こんなに大きさが違うかと驚きました。手術して本当に良かったと思っています。今日は抜糸でお世話になりました。元気いっぱいで飛び跳ねております。ありがとうございました。
ゆぅ says
初めまして。
親戚の犬が肛門周囲腺腫みたいなんですが、手術料はどれくらいになると見積もれば良いでしょうか?
30キロ前後の犬ですし、病院によって違いはあると思いますが、先生のところでは目安としてどれくらいでしょうか?
いろいろ動物病院のサイトを見ていたら、先生のところへ行き着いたので。
よろしくお願いします。
mayu says
はじめまして。
我が家のゴールデン(11ヶ月 28?)も停留睾丸です。病気になる可能性や子供が望めないということから、去勢をしようと思っています。
入院の日数、術後どのくらいで留守番がさせられるか。(勤めているので) 費用など教えていただきたいとおもいます。よろしくお願いいたします。
nomata says
当院では去勢手術は日帰りで行っていますが、睾丸がおなかの中にある場合は1日入院してもらっています。傷さえ舐めたりしないようにしておけばお留守番はすぐできると思います。また、費用の件ですがこれに関しては病院によっての費用のばらつきがありますので、直接おかかりの病院に相談されたほうが良いでしょう。特に基準となる費用というものが獣医療にはありませんので・・・。参考にならなくてすみません。