皆さんは病院でたくさんの薬を処方された時どのように感じますか?“有り難い”と感じる人もいれば“こんなに飲まなきゃいけないの?”と感じる人の二通りではないかと思います。自分が病気だから仕方ないと認識していれば何錠もの薬を飲むことは苦ではないかもしれません。では犬猫ではどうでしょう?おそらく私の勝手な思いこみですが、彼らは後者なのではないかと思います。けれども飼い主さんの心理としてはお薬をもらってきたことで安心できる方は結構多いのではないでしょうか? 症状に応じて薬の数や種類は異なってきますが、なるべく少なめに収めたいものです。例えば手術をした際に抗生物質と消炎剤はよく処方されますが、抗生剤で胃が荒れてしまうかもしれないとのことで胃薬を加え、さらには抗生剤が腸内細菌を殺してしまうことで下痢をしてしまうかもしれないからビオフェルミン製剤をと加えていけばあっという間に5錠くらいにはなってしまいます。だとすれば抗生剤の薬用量や種類を代えることで必要以上に増やさずに済みます。大切なのは今何の治療のために薬を飲んでいるのか認識することが大切ではないでしょうか?必要以上に薬が増えるようならば“この薬は何で必要なんですか?”と聞いてみましょう。詳しく説明を受けるのは患者さんの権利なのですから。
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