以前にもEntryしていましたが、今回はレントゲン写真を付け加えて再Entryさせていただきます(矢印の先が閉鎖しきっていない後頭孔です)。これは小型犬種(ヨーキー、パピヨン、チワワetc.)に確認されやすい先天性の奇形とされています。奇形というイメージから“長くは生きられないのではないか?”といった不安を持たれるかもしれませんが、レントゲン写真を撮って初めて判るケースが多く、何の異常もなく普通の生活をしているワンちゃんも多いようです。 一般的に観察されやすい症状としては、頭部触診時の疼痛・ふるえ・発作・運動失調などが挙げられます。これらの症状が天候や気圧の変化にともなって発症することもあります。当院の患者さんにも後頭骨形成不全をもったワンちゃんがおりますが、成長とともに症状が無くなってしまった子もいますし、季節の変わり目には薬が必要な子もいます。けれどもお薬でコントロールが取れる場合もあるので、決して悲観的に捉えないでください(※チワワではこの奇形にともない水頭症を起こしている場合もあるので良く診断を受けてくださいね)。
ポコペン says
初めまして。こんばんは〜
現在2歳になるパピヨンの雄を飼って居ます。生後数ヶ月から手の強直、泡を吹いて徘徊するなどの症状が出てしまい、MRIの検査を受けました。
結果、キアリー様奇形comsと確定診断を受けました。
その当初は4歳または5歳の頃、脊髄空洞症が発症する可能性が強い。と言われてましたが、数日前の再検査で第2頸椎、第3頸椎に空洞が形成されていました。と告知を受けました。
1年間でこんなにも早く進行してしまうのか…と正直、ショックでした。
現在、水頭症の所見はないですが
首を掻く、頭を擦り付けるなどの症状が頻繁に出ています。
そんな時、先生の記事を偶然拝読致しまして、励みになりました。