レントゲン撮影というと、撮影したフィルムを現像しシャーカステン(現像したレントゲンを見るための照明器)で読影(診断)するというのが主流でした。ところが最近ではこの現像もデジタル処理することによりフィルムではなく画面で見ることができ、1cm位の撮影部位も何十倍にも拡大して観察することができるようになりました。これはCR(コンピューテッド・ラジオグラフィー)というもので、従来のレントゲン撮影で費やしていた時間やコスト・撮影ミスを無くすことができる素晴らしい器械です。当院も予てから念願だったこの器械を導入することができました。 当院で導入したCRはKONICA-MINOLTA製のREGIUS190というものです。動物病院のCRというとFUJIFILM製のCRがメジャーなのですが、当院では処理速度・カセッテサイズ(大四切りが使えるかどうか)の点でKONICA-MINOLTA製のCRを選びました。しかしこのCRというものはフィルムの現像が短縮されただけが利点ではなく、患者さんに見て頂く際にも画像の処理をすることでより解りやすく説明することができます。また、従来ではフィルム現像のため1回の撮影に1枚の写真だったのが、デジタル現像のため同じ条件の写真を何枚もプリントアウトすることができます。これからは飼い主さんからご希望があればフィルムをお渡しすることもできます。よろしかったら、記念に(?)1枚いかがでしょう?
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