以前血液ガスというEntryで血液における酸・塩基平衡についてお話ししたかと思いますが、身体の酸・塩基平衡をもっと手軽に測定する方法として試験紙による尿検査があります。もちろん精度的には血液による測定にはかなわないのですが、日常の検診的な測定としては尿のphで充分ではないかと思っています。それでは一般に尿のphはどの位のに保たれているのかというとph5.5〜7.0(平均値6.4)に保たれているのが望ましいとされています。このバランスが崩れると尿石症を発症しやすい状態になりやすく、飼い主さんも獣医師も最も多く遭遇するものが“ストルバイト”ではないかと思います。この尿石症を発症してしまう原因に尿phのアルカリ化があります。日頃の食生活を改善するだけで弱酸性の体をつくり、尿のアルカリ化を防ぐだけで尿石症になりにくい体質を作ることができます。ペットの通販で尿のph試験紙は手にはいるようですので、気になる飼い主さんはcheckしてみてくださいね。
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