最近のテレビ番組に病院選びをテーマにした内容が多く見られます。人の病院の話ではありますが、動物病院にも充分当てはまることもあり非常に参考になります。最先端の技術や設備の紹介もさることながら、最も興味深かったのは“このような先生(病院)には気をつけよう”といった内容でした。その一例に“私(当院)に任せておけば大丈夫。この症例(手術)に関しては誰より私(当院)が一番だから・・・”というものがありました。 その人(病院)の技術が素晴らしいかどうかはという評価は他人がするものであって、自分自身でするものではないかと思います。最近私が尊敬している人物(人医ですが)に脳神経外科の福島孝徳先生という方がいらっしゃいます。その先生の技術は【神の手】といわれるほど素晴らしいものなのですが、それ以上に福島先生の人格は魅力にあふれています(というか格好いいんです)。とにかく患者のために努力を惜しまず、世界中を飛び回り難しいといわれる手術をこなしていく姿はまさに【神の手】。【神の手】というのも福島先生が自ら名乗っているのではなく、こうした日々の努力の積み重ねのなかで評価されていったことだと思います。私は臨床経験9年目の獣医師、これといった突出した技術の持ち主ではありません。けれども日々の努力を忘れず、良い意味でのちに人から評価されるような獣医師になれるよう努力していかねばならないと思う今日この頃です。
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