犬ニキビダニによる皮膚病は獣医医療のなかでも難治性のものだということは皆さんご存じのことかと思います。けれども犬ニキビダニは健康な犬の皮膚にも観察されるもので、それが遺伝的あるいは免疫的に異常を起こした場合に増殖することで皮膚に病変を起こす非常に厄介なものなのです。最近ある患者さんのスクラッチ検査をし、そのスライドグラス上でニキビダニがどの位生きていられるのか観察してみたのですが・・・。 皮膚以外の環境で8日間は生存を確認することができました。このニキビダニ治療として当院で効果を上げている方法にドラメクチン(デクトマックス)の注射があります。ちょっと前まではイベルメクチン(アイボメック)の注射か経口投与、さらにはアミトラズによる薬浴といった方法が主流でしたが、副作用を懸念されるため積極的な治療に難を示す飼い主さんもいらっしゃいましたが、ドラメクチンの注射では目立った副作用も見られずこちらとしても積極的に治療をお勧めすることができます。厳しい環境でも生き抜く生命力を持ったニキビダニ。できれば関わりたくないものですね。
ソラン ママ says
先日は夜分突然のお電話にもかかわらず、迅速にご対応いただきありがとうございました。
お陰さまで元気いっぱいな普段のソランに戻りました。
10日経ちましたが、歩き方や表情など大丈夫なようです。
フィラリアのお薬も喜んで?食べていました。
本当にありがとうございました。