新聞でも今年としての最高気温や熱中症(熱射病)の記事を目にするようになりました。今までも何度かこの話題に触れてきましたが、どうして熱中症(熱射病)が命を脅かすほど恐ろしいものなのかを説明させてもらおうと思います。体温は視床下部というところで設定・調節されているのですが、身体が生理的に体熱を冷却することのできる能力をを越えた高熱に曝されることで、身体を構成している細胞のタンパク質および酵素・細胞膜の熱変性によって組織の壊死が生じることになります。これが進行すると多臓器不全という状態に陥ります。具体的な臓器の症状としては、脳浮腫・循環血液量の減少および心筋壊死・胃腸粘膜壊死・腎不全・播種性血管内凝固などどれも命を脅かす恐ろしい症状です。これらの多臓器不全を生じさせる危険な体温は43℃、その高温状態にどれだけの時間曝されていたかによって救命率や後遺症の有無が決まってきます。ということは発見してからいかに体温を下げながら病院に駆け込むことができるかも重要になってきます。熱中症は屋外だけでなく屋内でも起こりうるものです。日頃の温度および湿度の管理、そして充分な水分を摂ることができるような環境作りを心懸けてください。
shiggy says
のまた先生お久しぶりです。藤沢市のものです。
ちょくちょくブログを拝見させて参考にさせてもらっています。
お会いできる日があるといいですね。こちらに来ることがあれば連絡くださいね。
PS:「雀の宮」仲良くしてあげてくださいね。(もちろんいぢめてもいいですけど・・・)