この世の中に絶対ということは存在しないと思います。特に命に関わることに関しては特にそうではないでしょうか。手術前に全ての検査をクリアーしていざ手術ということで麻酔をかけたけれど安定せずに手術を中止せざるおえなかったり、非常に安全性の高いといわれている薬(薬に限らず経口物質)なのに薬効ではなく思わぬ反応が出てしまったりと、大丈夫と思っていることでも思わぬ事態が起きるものです。世の中に氾濫する“絶対副作用はありません”とか“絶対これを使用すれば健康になれる”というものこそ、冷静に一歩引いた視点からよく判断した方がいいと思っています。私個人的な意見になりますが“絶対”という言葉を発すること自体、驕り以外のなにものでもないような気がします。医療に関わるものとしては特に患者さんに対して“絶対”という言葉は使用しない(避ける)と思いますが、良い方向での“絶対”を約束できるような努力をしていかねばならないと思っています。
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