身体にメスを入れるという事には出血がつきものです。出血量を抑えるために電気メスやレーザーメスを使用する手術は最近の獣医療でも当たり前のようになってきました。けれどこれらのメスでは皮膚を切開した際の出血はコントロールすることができますが、ある程度太さのある血管に対しては糸による結紮や金属製のクリップによって止血の操作を行わなければなりません。この操作が手術の内容(例えば脾臓の摘出)によっては大きく時間を割かれ、麻酔時間の延長につながります。止血の操作を簡便にし、手術時間の短縮に大きく貢献してくれるのがこの【VIO300D】です。通常の電気メス操作はもちろん、血管を止血するために行っていた結紮という作業をバイクランプという機能により安全かつ簡便に行うことができます。
ずらずらと書いてしまいましたが、この【VIO300D】は手術時間の短縮と体内に異物を残すことなく血管の結紮作業ができるという、手術を受ける患者さんにとっても術者にとっても有益な装置ということです。そして昨日、この【VIO300D】を導入することができました。これからはこの装置を使用することで様々な手術において迅速に対応することが可能となります。道具に負けないように手術の腕を磨かねばなりませんね。
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