がんばろうと思っていたのですが、手術が立て込んでしまったり、自分の病気の定期検診があったり、個人的な受験勉強があったりとなかなかPCに向かうことができませんでした。ここにきて少し落ち着いたので今までのご報告をさせていただきます。“あけましておめでとうございます。”なんてEntryしたのもつかの間、今年1番目の手術は異物の誤飲でした。飲んでしまった本人(犬)はケロッとしているのですが、飼い主さんが大慌て。どんなものを飲んでしまったのかと尋ねるとネズミのマスコットとのこと。早速レントゲンを撮ってみるとなにやら怪しい陰が・・・。実際にあけてみると猫をじゃらすような小さなプラスチック製のネズミが出てきました。それが落ち着いたかと思えば立て続けに膀胱結石の手術が2件。自分が小さい頃、伯父と父が診療していたときこんなにも膀胱結石なんてあったんだろうか・・・と思いながら手術。やはりストロバイト結晶というやつで、再発防止のため現在は処方食を食べてもらいながら検診しております。
昨年末から患ってしまったメニエル症ですも、ちょっと怪しいときも数日ありましたが現在は薬を飲まなくても済むようになりバリバリ仕事ができるようになりました。けど、あまり無理をしたりストレスを溜め込むと再発するみたいので無理せずがんばっていこうと思います。
さて個人的な受験勉強とは大学院受験のためのものでした。落ちたら恥ずかしいなぁと思いながらここに書くべきかどうか迷っていたのですが、参加(受験)することに意義があるという意味では貴重な体験ができたかなぁと思っています。合格発表はまだ先ですが合否はともかく獣医学以外のこと(英語)を勉強する習慣がついたことはよかったと思っております。仕事もプライベートも充実したハードな1月を過ごしました。さて、明日も手術だ。仕事も更新もがんばろう。
あけましておめでとうございます。
新年、あけましておめでとうございます。本日5日より通常通り診療を開始しております。比較的暖かな年末年始のためか、お休み中にかかってくる電話の量も少なくゆっくりすることができました。しかし寒さはこれからが本番です。体調を崩さないように新年をスタートしていきましょう。今年も皆さんのお役に立てるよう頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
長かったような、短かったような、2008年が終わろうとしています。今日の午前中は年内最後の手術だったチワワのお迎えがあり、午後はワクチン接種や年末お薬が切れないように取りに来る患者さんなどで平和に診療を終了しることができました。今年も多くの患者さんと接し、多くのことを学ばせていただきました。救えた命もあれば、残念ながら救ってあげられなかった命もありました。ああしておけばこうしておけばと考えることもありますが、この一年の糧を来年の診療に生かせるよう精進していきたいと思っております。来年の診療開始は5日からとなります。皆さん事故の無いよう年末年始をお過ごしください。
PS.12月始めに患ったメニエル様症状はお陰様で薬を飲まなくてもいいようになりました。が、その際に行った血液検査が引っかかり再検査をしました。その結果が出るまでのドキドキ感というものは今までに経験したことがないくらい不安にさせられました。これが患者さんの気持ちなんだなぁ・・・ということを年末に経験させてもらい、これもまた来年の診療に生かすことができればと思っております。
ご報告。
このホームページでも何度か話題にさせていただいている【メニエル症】ですが、まさかこの病気が自分の身に降りかかってくるとは思ってもみませんでした。12月にはいり、左耳が聞こえにくいというか音が反響して聞こえる様な症状があったのですが、風邪の前兆あるいは疲れからだろうとさほど気にしないようにしていました。ところが8日の朝、状況は一転しました。目が覚めてトイレに行こうと激しい眩暈に襲われ立つことができません。何とか這いながらトイレに着くと今度は吐き気が・・・。病院嫌いの自分でしたがこれではどうにもならんということで病院で診察を受けると軽い【メニエル症】ということで血液検査と静脈注射、お薬をいただいて様子を見ることになりました。先日の検診では血液検査にも異常は無くお薬を飲んでいることで症状はだいぶ楽になっているのですが、手術があったりすると終わるとその疲れからか夕方になると辛くなってきます。あまり無理をすると症状がぶり返してしまうので、皆様に迷惑を掛けない程度に休みながら診療させていただきます。来院の際には事前にお電話を頂けると幸いです。よろしくお願いします。
思ってもみないところで・・・。
当院ではニキビダニの治療にアイボメックあるいはデクトマックスという薬剤の注射にあわせて、六一○(ムトー)ハップという入浴剤での薬浴をお勧めしていました。ところが今年硫化水素による自殺事件のあおりを受けた様な形でこの薬浴剤が製造〜販売をやめてしまったという記事を目にしました。【本格的入浴剤の製造中止】 ニキビダニ治療は治療期間や費用もかかるものなのですが、比較的安価で自宅でもできる治療法のひとつとして行っていたのですがもう販売されないようです。麻酔に使用するケタミンもそうでしたが、悪用されることで規制や販売中止に追いやられるものも少なくありません。今後このような事が少しでも減ってくれることを願うばかりです。
600gの腫瘍
獣医師が何度も経験するであろう避妊手術(卵巣子宮摘出術)。通常通り摘出することができるものもあれば、ビックリするようなものが摘出されるときもあります。子宮の壁が嚢状に過形成を起こしていたり、子宮蓄膿症までには至っていないけれど液体が溜まっていたり・・・と、いろいろ経験してきましたが今回は『一体これは?』と思ってしまうくらいの腫瘍が卵巣にできていました。検査の結果は【胚細胞腫】という悪性の病変でした。本来なら精子や卵子になる細胞が変化することで発生する腫瘍のようで、ちょっと前ですがドリカムの吉田美和さんの内縁の旦那さんがこの腫瘍が原因で亡くなられた記事を目にしました。現在に至っては当院の裏にある八幡山公園を元気に散歩をしていますが、完全切除できたとはいえ経過は慎重に観察していけなくてはならないものです。しかし体重15kgのお腹の中に600gの腫瘍。人ではなかなか考えられませんね。写真を御覧になりたい方は続きクリックしてください。 [もっと読む…] about 600gの腫瘍
夏の疲れかと思いきや
ここのところ食欲が落ちているというコーギーが来院されました。“夏も終わり涼しくなって胃腸も疲れてくるのでしょうか?”と飼い主さん。しかし診察を進めていくうちにどうやら子宮蓄膿症を起こしかけているようで、血液検査〜超音波で検査していくうちにそれは確定的になりました。飼い主さんに病状をよく説明した上で急遽手術をすることに。摘出した子宮は少しずつ膿が溜まり始めた状態で、あと数日遅かったら命にかかわる可能性もありました。先日無事抜糸を行い以前のような元気な姿に戻ってくれたようで、飼い主さんもひと安心。季節の変わり目で体調を崩すペットも増え、症状も様子を見てもいいものもから早々に対応しなければならないものまで様々です。特に不妊手術をしていない8歳以上のペットは要注意です。少しでも不安でしたらかかりつけの病院でチェックしてもらいましょう。
PS.少しでも時間を作って定期的に更新しなくちゃなぁ・・・。成せばなる。成さねばならぬ何事も。成らぬは人の成さぬなりけり。←深いなぁ・・・。
少しでも早く見つけるために・・・。
先日亡くなった友人の病名はガンでした。スキルスという進行の早い胃ガンで友人が病院に行ったときには手のつけようがない状態だったそうです。余命を宣告されながらも常に笑顔を絶やさずに半年以上も長く頑張ったそうです。病気をいつも伝える側としては伝えることでデメリットを生じてしまうことを懸念してしまいますが、友人はそれをも跳ね飛ばすくらいの強い意志を持って最後の最後まで頑張ってきたようです。
今回のことで思ったのですがやはり定期検診は大切だと言うことを痛感しました。特にガンに関してですが、家系にガンを患ったことがあるペット(あるいはガンの発症しやすいと言われている種)を飼われている飼い主さんは、血液検査はもとより胸部のレントゲン腹部のエコーなどの検査を受けられることをお勧めします。過去当院でも同腹のゴールデン・レトリーバーが検診によりガンを発見することができ、早期に対処することができました。これからもっと精度のある検査もでてくることと思います。当院でもいち早くそれらを取り入れて病気の早期発見に努めていく所存です。
最後に、36歳という若さでこの世を去った友人に『頑張ったね。お疲れ様。ゆっくり休んでくださいね』 合掌
急ですが・・・。
本日24日の診療は、友人通夜のため17時までとさせていただきます。
待合室のルール
診察を待つ待合室。大きな犬もいれば小さな犬もいて、久しぶりにペットキャリーに入れられてちょっとナーバスになった猫もいます。飼っているペットの性格をよく判っている飼い主さんは、診察を受ける番が来るまで外で待っていたり ちょっとお散歩に行ってみたり 車の中で待ってみたりとペットを必要以上に興奮させない工夫をしてくれます。が、全くそんなことはお構いなしに大騒ぎさせていく飼い主さんもいます。“元気な子ですね〜”と笑顔で言っている他の飼い主さんも、その人が帰った後は“ふぅぅ・・・。”といった感じ。元気な子ばかりが居るわけではない病院の待合室では、散歩中の公園でコミュニケーションを取らせるような行動は控えて頂きたいものです。
それともう一つがマーキング。特に去勢をしていない雄犬はとにかく臭いをつけて行きたがるもので、それは飼い主さんも判っているはず・・・。それなのに平然と待合室や病院前にマーキングさせそのままの帰ってしまう飼い主さんもいらっしゃいます。飼い主さんひとりひとりがマナーを守ってこそ、快適なペットとの生活があると思いませんか。