先日、インターネットを見ていると成田空港併設のペットホテルがオープン(http://www.petinn-narita.jp/)という記事を見つけました。大切なペットを飼われている方にとって、旅行の際に家に置いていくか(預けるか)それとも連れて行くか頭の痛いことだったのではないでしょうか?成田空港のペットホテルでは獣医師も常駐しているようなので、より安心して海外旅行に出かけられるようになるのではないでしょうか?ほんと、ここ数年のペット関連サービス(動物病院も含めて)の発展には凄まじいものを感じますね。
価値観の違い。
獣医医療には料金設定がない自由診療のため、ワクチンをはじめ様々な手術の値段には病院によってばらつきがあります。特に手術料金については“自分の技術にはこれだけ払ってもらう価値がある!”と、かなりの自信がある先生ではそれなりに高い料金設定になっているはずです。それでもある程度の“相場”というものがありますから、ほとんどはその“相場”の範囲を超えない程度に料金を設定することが多いものです。つい最近、体重も手術内容もほとんど同じ(料金もほぼ同じ)患者さんがおり、お会計して頂く際に頂いた言葉が結構違うものだったので料金について改めて考えさせられました。 [もっと読む…] about 価値観の違い。
餃子耳
といわれて“耳血腫”が思い浮かんだ飼い主さんもいらっしゃるかと思います。本当なら写真があればよいのですが、耳血腫になると耳介が正常なものと比べるとホントに餃子のようになってしまうんです。血腫というくらいですから耳介に血液が溜まってしまった状態なのですが、こうなる前には耳をしきりに痒がっていたり、頭をブルブル振っていたりなどの前兆があります。もし耳血腫になってしまったら溜まってしまった血液を抜くことが必要ですが、再度溜まらなくする為には麻酔をかけての処置が必要となります。耳血腫は様子を見ていても治りません。早めに処置を受けましょうね。
皮下の塊
ペットの体を触っているとき、きょろきょろした塊を見つけたことはありませんか?大雑把な分類としてべったりと組織に付着しているものは悪性で、きょろきょろとよく移動するものは良性といわれています。(必ずしも全てには当てはまりませんよ!)本日は皮下できょろきょろしていた複数の“脂肪腫”を切除する手術を行いました。食餌を気にしていてもできやすい体質というか、本日手術した犬も以前に同じ手術をしています。脂肪腫は基本的には悪性ではありませんが、どんなものでも体にできたしこりというものは気持ちのよいものではありません。気になる皮下の塊を見つけたら一度診察を受けてみましょう。
膵炎を知っていますか?
人と同じように犬猫にも“膵炎”という病気があります。人の膵炎の原因はアルコールの飲み過ぎであったり、脂っこいものの取りすぎであったりと、ある意味贅沢が祟っての病気と言ってよいかもしれません。じゃあアルコールを摂取することはない(であろう)犬猫ではどのようにして起こるのかというと、やはり通常の食餌よりも脂っこいものを与えている(摂取してしまった)場合が多いようです。最近、急性膵炎を患っていたチワワが退院したのですが [もっと読む…] about 膵炎を知っていますか?
感謝!感謝!
最近の嬉しかったことといえば、1年ほど前に引っ越してしまった患者さんが手術のためにわざわざ当院まで足を運んでくれたことでした。近所の獣医さんでも済ませることができたであろう手術だったのですが“手術するんだったら先生のところで!”と、2時間弱の道のりを車で走ってきてくれました。さらに帰り際に“うちの近所に足りないのは先生の病院だね。”とこれ以上の言葉はない一言を頂くことができました。患者さんの中でも、他県に引っ越してまで信頼を寄せてくれる患者さんはなかなかいないかと思います。自己満足なEntryになってしまいましたが、こんな患者さんはずっと大事にしなければならないし、これからお付き合いしていくであろう患者さんともこのような関係を築いていけるよう努力して行きたいものです。
明日の診療について
明日13日(日曜日)の診療は、都合により午前のみとさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
犬のでべそ
ちょっと愛嬌があって可愛いと思っている方もいらっしゃるかとは思いますが、でべそ(臍ヘルニア)の中身次第では可愛いでは済まされないことがあります。ほとんどの場合が内臓を保護している脂肪であることが多いのですが、穴(臍輪)が大きいと腸が出てしまい(よく言われる脱腸というやつです)命に関わることもあります。ここのところ避妊手術の際についでに直す位のものばかりみていますが、中身次第では緊急に手術が必要になるものもあります。でべその大きさが気になる方はおかかりの先生に相談してみましょうね!
肛門周囲腺腫
以前にEntryしているかもしれませんが、写真がなかったので再度Entryさせて頂きました。この写真の雄犬も現在14歳、今まで何度となくこのような状態を繰り返していたのですが“この病気を根本から治療するのは去勢が一番!”ということを納得して頂き本日手術に至りました。最近頂いたcommentにも、肛門周囲腺腫疑いのご相談がありましたがこんな感じのものなのでしょうか?抗生物質の投与でもある程度症状は改善しますが、何度も繰り返してしまうことを考えれば早めの去勢手術をした方がいいと思います。なにぶん麻酔をかけての処置になりますので、麻酔に対応できる身体状態かどうか検査をしておきましょうね!
精巣の萎縮
これはある雄犬の去勢手術の際に摘出した精巣の写真です。大きさが明らかに違うことは御覧になって頂ければお判りになるかと思いますが、どうしてこのようになってしまったのでしょうか?この雄犬は2ヶ月ほど前に陰嚢が腫れ上がったということで来院されました。消炎剤と抗生物質の投与で症状はすぐに改善したのですが、つい最近飼い主さんから“タマ(精巣)がない!”と連絡を受け診察してみると、なくなったのではなく萎縮してしまった精巣を確認することができました。精巣は熱に対して弱い臓器です。今回は精巣炎による発熱の結果精巣の萎縮に至ったようですが、生まれつき精巣が陰嚢内に降りない“陰睾”でも同様なことが起こりえます。ペットのボディーチェックをするときは(ちゃんと2つあるか)確認しておきたいですね!