経験したこともないことをさも自分が経験したかのように話す方がいます。仮に経験していたとしても、たまたま運が良かっただけであって、すべてに同じことがいえることなどそうそうあり得ないのですから。困ったことにフィラリアを予防していない方が一言“フィラリアなんか予防しなくたって平気だよ!現にうちのは予防してなくても元気なんだから・・・”なんて話を鵜呑みにされてしまうと大変なことです。フィラリアはもとよりパルボやジシテンパーなどのウイルス病も少なくはなりましたが、やはり予防があってのものです。
“あの人が大丈夫だといっていたから・・・”と泣き言を言ってもその“あの人”も責任は取ってくれませんし、辛いのは病気にかかってしまった本人とその飼い主さんです。病気に罹ってしまってからでは遅いのです。あまり突飛な話(一言)には食いつかないでくださいね!
愛犬入院中!
我が家にはもうすぐ5歳になるチワワ(写真)がおります。子供を取ることも考えていなかったので早々に不妊手術(卵巣子宮全摘出術)をしようと思いながら4歳になってしまい、いい加減手術しようということになり本日手術を行い犬舎に入院しております。体重1.2kgの体格なので麻酔が平気かなぁ?と思っていましたが、新しい麻酔機が安全に呼吸を管理してくれていたので安心して手術を行うことができました。新しい麻酔機の試運転のような形になってしまいましたが、無事に終えることができてなによりです。
待ってました!
blogをはじめてこのページを読んでくれるのは飼い主さんがほとんどで、獣医さんは目にもとめてくれないだろうと思っていました。仮に読んでくれたとしてもコメントを入れてもらえることなど考えてもいませんでした。ところが2年目にしてやっとある先生からコメントをいただけました。イヤー、嬉しいことです。情報を提供するという点である程度一方通行になってしまうことは想像していました。そんな時に飼い主さんからいただくコメントは、ある意味応答があったようなものですからそれだけでも嬉しいものでしたが、同じ立場にいる方に共感のコメントをいただけるということはさらに嬉しいことです。これからこのblogを使うことでもっとたくさんの先生方と意見交換ができるようになると楽しいだろうなぁ!皆さん、文の最後にある“No Comments”というところをクリックしていただければコメントを書き込むことができます。たくさんのコメントをお待ちしています。
フィラリアのQ&A
この時期にフィラリアの予防薬を飲ませるということは、ほとんどの飼い主さんが実行されているかとかと思いますがフィラリアがどのように感染し体の中で成長しているかということまでご存じの方は少ないかと思います。今日はちょっとトリビアっぽい内容になるかと思いますが、少しでも参考になればとおもいます。 [もっと読む…] about フィラリアのQ&A
新たな一台!
当院では現在2台の麻酔機が活躍してくれています。1台は現在の病院をリニューアルしたときに購入したもの、そしてもう1台は永岡勝好先生(みなとよこはま動物病院理事長)からいただいた“bird mark 10”。どちらも今まで安全に手術を手伝ってくれた大切な“仲間”みたいなものです。そして本日、かねてから目を付けていた3台目の麻酔機が当院にやってきました。(写真中央)この麻酔機は体重を入力するだけで呼吸管理を行うことができ、麻酔ガスの消費量も抑えられるという優れもの。決して広くいない手術室なのでコンパクトということも導入にあたっての大きなポイントになりました。麻酔の濃度や呼吸の管理をしてくれる“麻酔医”のような機械、これで手術に100%集中できそうです。 [もっと読む…] about 新たな一台!
股関節脱臼
股関節という関節が普通の生活をしていて脱臼することはまれですが、交通事故や強い外力が関節に加わると容易に脱臼してしまいます。また、先天的に股関節の構造が弱い場合(股関節形成不全やレッグペルテス症)ではさほどの外力がかからなくても簡単に脱臼してしまいます。私が今まで遭遇してきた股関節脱臼はほとんどが交通事故によるものか、股異形成のためにすでに抜けやすくなっていたもののどちらかでしたが、今回の症例は飼い主さんが誤って突き飛ばしてしまったために起こったものでした。さて股関節が脱臼してしまった場合、まずどうしたらばよいのでしょうか? [もっと読む…] about 股関節脱臼
コミュニケーション
いくら腕が良くてもつっけんどんな先生と、人当たりはよいのだけれど病気の直りが悪い先生、どちらにかかりますかといわれたらこれは難しい選択ですよね。一昔前までは現在のように動物病院も少なかったので、ちょっと愛想が悪かったり病気の治りが悪くても患者さんが文句を言うようなことはありませんでしたが、ペットブームとともにこれだけ動物病院の数も増えるとコミュニケーション不足からくるもめごと(裁判沙汰)もちらほら耳にするようになってきています。動物病院というのは医療を行う場でもありますがサービス業でもあります。治療のこと以外にも飼い主さんとコミュニケーションを取ることで、お互いにより良い関係を築けるよう気を配らねばなりません。 [もっと読む…] about コミュニケーション
患者さんのための勉強
医療に携わる者の勉強不足は本人だけの問題では済ませることができません。その者の知識や技術レベルによってかかる患者さんの治療(命)を左右することになるからです。現在、当院には重度な腎不全の犬が入院しています。人ならば人工透析という方法で症状を軽減することができますが、犬猫の場合は腹膜透析や輸液剤の点滴により治療していくことが一般的かと思います。なかなか効果が出ないのはわかっていてもいろいろな文献や先輩方の経験談を聞いたりすることで、少しでも良い方向にもっていけるように思考を張り巡らせ治療を行う毎日を送っています。
私事ですが、先週から検査入院をしていた母が本日退院してきました。ある程度の年齢になれば病院にかかることが増えてくるかとは思いますが、治療を適切な方向に導いてくださった先生方に感謝いたします。
心臓と腎臓の関係
昨日のEntryに継続するものなのですが、腎臓は血液中の不要な物質を尿として排泄する臓器です。その血液の流れを一定のレベルに保っているのがポンプとして働いている心臓です。単に肝臓が悪いだの腎臓が悪いだのといっても、そのおおもとで原因の一端を担っているのは心臓だといっても過言ではないかもしれません。昨日のEntryで“薬の調整が難しい”といったことを書きましたが、皆さんにとっては“なんで?”と思われている方もいらっしゃると思いますので簡単にご説明してみようかと思います。 [もっと読む…] about 心臓と腎臓の関係
弁膜疾患
ひとことに弁膜疾患といってもいろいろありますが、私たち獣医師がよく遭遇する弁膜疾患といったら“僧帽弁閉鎖不全症”が一番多いかと思います。犬種によって生まれつきこの症状をもっているものもあれば、老齢の小型犬種では検診時に比較的容易に発見することができる弁膜疾患です。ほとんどが発見した際には無症状のことが多いので、飼い主さんに“お薬を飲んでみましょうか?”と提案しても“症状がないから・・・”ということで断られてしまうことが多いものです。けれども大学院で心臓病のことを専門的に学んだ友達に聞いたところ、治療は発見したならばできる限りはやく開始した方が症状の発症を抑えられるということでした。 [もっと読む…] about 弁膜疾患