医療に関わるものとして、今までの治療がどうだとか、診断がどうだとかというような前の先生(あるいは病院)を否定するようなことを言うことはまずないと思います。治療の方法や診断というものは個人で異なるものですし、その症例(症状)を経験しているか否かでも対応は変わってくるものです。風の噂で他の病院のことを必ず悪いように言う先生がいるいという話を耳にしました。その先生がどれだけ自信があり実力があるのかは判りませんが、もっと自分の足下をよく見るべきなのではないでしょうか!医療に完全・完璧はありませんし得意・不得意もあるはずです。?n このようなことをEntryしていること自体どうかとは思うのですが、医療に関わるということは常に試練であり、新しいものをどんどん取り入れ、他人の意見に耳を貸せる柔軟さが必要なのだと思います。他人のことをどうこう言う前に己をもっと知るべきなのではないでしょうか。
どうして石ができるのか?
ここのところ当院ではストロバイト尿に遭遇する機会が多いんです。冬場には雄猫のストロバイト尿石による尿閉が来院することは多いのですが、ここのところ出会うストロバイト尿石は犬ばかりです。ペットドックの際に発見するケースがほとんどなのですが、食事には結構気にされている飼い主さんばかりでした。?n 尿とは塩分が過飽和の状態で溶液中に存在するため、この塩分が沈殿するために起こると考えられています。ストロバイト尿石・シュウ酸カルシウム尿石・尿酸塩尿石などの尿石形成にはそれぞれの要因がありますが、尿中の塩分濃度・pH・結晶核の存在、さらには細菌感染などによって結石が形成されるようです。原因は様々ですが尿検査は比較的簡単な検査で思わぬ発見をさせてくれるものです。
こわれたものは・・・
特に交通事故などによる骨折に言えることなのですが、骨が折れるということはその周りの筋肉をはじめとする組織に大きなダメージが加わっています。骨折を治すためにはダメージをうけた組織のほか正常な組織にもメスを入れなければならないこともあります。骨折を治すこと(整形外科)とは、第一の目的として骨の形を整えるということです。そしてもともと備わっていた運動機能に限りなく近づけてあげることを目標としています。一度大きなダメージを受けてしまった機能が、ダメージを受ける前あるいはそれ以上戻ることは非常に難しいのです。?n 私の師匠であり、関節外科の名医といわれる永岡勝好先生も患者さんに手術の説明をする際、“機能が70〜80%回復したら良しとしてください!”といっていました。こわれたものは元通りにはなりません。これは骨に限らず内臓にも言えることだと思います。決してこわすことの無いよう、ペットの健康および生活の管理には気を配ってあげてください。
健康診断病に気をつけて!
テレビで耳にした言葉なのですが、“健康診断病”といったものがあるそうです。これは何らかの検査項目に異常が見つかかり、そのことを気にしすぎることで病気を引き起こしてしまうというものです。人と同様に犬猫も健康診断の1つの指標として血液検査というものを行うのですが、健康そうに見えていても血液検査で引っかかってしまう場合もあります。血液検査には基準値というものがあり、“このくらいの年齢ならこの項目に関してはこのくらいの値であればよいでしょう!”というあくまで平均値的なもので、その数値から著しく逸脱していない限り本当に異常があるかというと“?”ということもあるようです。?n [もっと読む…] about 健康診断病に気をつけて!
手術に必要な人数は・・・
漫画“ブラックジャック”ではどんな難しい手術でも一人でこなしてしまいますが、例えば雌犬の避妊手術に必要な人数はどの位だと思われますか?理想的なことを言えば、術者に助手さらには麻酔医と3人いれば安全でストレスのない手術が行えるのではないでしょうか?ところが個人病院ではそこまでの人員は稼げないので、1〜2人で行っているのが現状かと思います。ですから少しでも安全に手術を行えるように、人工呼吸装置の付いた麻酔機を用い、生体のわずかな変化も見逃さないために高性能な麻酔モニターを用いなければなりません。(この辺の設備投資がなかなか大変なんです)?n 今日、永岡犬猫病院(みなとよこはま動物病院)時代の同期から手術についての相談の電話がありました。今まで数人のスタッフとともにこなしていた手術もいざ一人でやるとなると心細くなるものです。自分もこれから同じ立場に立たされることがあるかと思うのですが、こんな時に助け合える仲間というものを大切にしたいものです。
治癒力を高めるために
ホメオパシーによる病気の治療があります。ホメオパシーとは“健康体に投与してある症状を引き起こすものは、その症状を取り去るものになりうる”といった考え方による自然療法のことをいうようです。簡単にいうと、風邪をひいているときに布団をかぶってガンガン汗をかき熱を冷ましたりするような、民間療法的なものとお考えになってもらって良いかと思います。?n [もっと読む…] about 治癒力を高めるために
これからの病院は・・・
大学を卒業し、設備の整った規模の大きな動物病院で修行して独立、個人病院として開業するというのは医療に携わったものとしては1つの夢かもしれません。ここ数年宇都宮でも動物病院が増えてきていますが、東京や神奈川のように何でもござれの総合病院というものはまだない(知らないだけ?)と思います。もちろん専門分野を追求してその分野ならば群を抜いている病院はあるようですが、満足のいく仕事をするとなったら獣医が1人ないし2人ではやはり限界があります。?n [もっと読む…] about これからの病院は・・・
設備投資もいろいろ
動物病院は常に使う器具ばかりではなく、たまにしか使わない器具(これは薬にも言えること)でも取り揃えておかねばならないことが多いのです。今では病院の“3種の神器”といわれている、血液・生化学検査器・レントゲン診断装置・超音波診断装置はもとより、レーザー治療(手術)器や内視鏡、規模の大きな病院ではCTやMRIも導入されているところもあるようです。?n 昨日は診療時間終了後、大学同期の病院で猫の膝関節固定術を行ってきました。関節固定という手術は、骨を平らに切ったり、金属のプレートで固定するためのネジ穴をあけたり、さらに強固な固定をするために金属のピンを打ち込んだりと様々な要素が必要となる手術なのですが写真にある整形外科用のコードレスドリルのおかげで手術をスムーズに行うことができました。どこの病院でもそうですが、設備投資には莫大な費用が掛かります。けれども昨日は“買っておいて良かった!”と実感することができました。
現状に満足せずに・・・
横浜での修行を終え、地元に戻り今度の4月で4年目に突入します。1年目には十分な機材も揃っていなかったのでなかなか積極的な提案ができないこともありましたが、この3年間で個人病院としては大分機材をそろえることができました。まだまだ診療をスムーズに行えるように欲しいと思うものもありますが、ちょっと一段落といったところでしょうか?しかし機材より何より医学に携わるものとして必要なのは勉強してゆく姿勢ではないでしょうか?ある程度経験を積むことで1日をそれなりには過ごすことはできますが、さらに上のことを目指そうとしたらちょっとしたことでも突き詰めていかなければならないと思います。?n 私もまだまだ知らないこと、新たに再認識することが多々あります。年の差や専門分野など関係なく“知らないことを知ったかぶり”せず素直に聞ける姿勢を持っていたいものです。
コメントを頂いている方へ
このホームページを始めてから1年半位になりますが、真剣にセカンドオピニオンを求めている飼い主さんの多さには驚いております。私がアドバイスできることなどたかがしれているのですが、少しでもお役に立てていることはうれしい限りです。?n さて、ここのところ“コメントが少ないなぁ?”思いこのホームページを立ち上げてくれた増田真樹氏に聞いてみたところサーバーの方でコメント受信の方を規制しているようです。真剣なコメントもさることながら、それ以上に全く関係のないコメント(広告etc.)が日に100件以上入ってきてしまうのが連日続いておりました。もしコメントを寄せていただいている飼い主のみなさま、このような状況なので手元にコメントが届いていないのが実状です。しばらくの間、一方通行の状態になってしまうかと思いますがよろしくお願いします。