3が月ほど前からニキビダニが寄生してしまったゴールデンレトリーバーがいるのですが、やっとその戦いも終息を迎えそうです。この子はレトリーバー種に比較的多いリンパ腫になってしまいその病気との闘いを乗り越えた矢先にニキビダニに寄生されてしまったのです。どうしてもリンパ腫の治療にはステロイドや免疫抑制剤を使用するため、抵抗性の弱っている体にはニキビダニにとっては寄生されやすい状態にありました。リンパ腫の治療も一段落していたので急遽ニキビダニ駆除の治療に切り替えたのですが、なんとか3ヶ月目にして皮膚や被毛の状態も落ち着いてきました。?n 病気の治療というものは治療法やタイミングによっても回復までの期間が異なってきますが、この子の回復力と飼い主さんの情熱にはホントに感心するばかり。次回2週間後の検診が楽しみです。
念願の・・・!
私は身長が180?あります。獣医をやっていてこの身長が生かせるかというとそうでもなく結構しんどいこともあります。そのしんどいことの1番が手術でした。今まで使っていた手術台は父が開業時から使用していたものだったので、あまり高かい位置までテーブルトップが上がらないため手術時にどうしても前屈みになっての姿勢を強いられていました。何とかならないかと思っていたところ、知り合いの業者さんがこの手術台を紹介してくれました。電動式の手術台というと結構値の張るものかと思っていたのですが結構お手ごろ価格、すぐお願いすることにしました。早速、明日手術が入っています。いかに快適に手術ができるかとても楽しみです。
見るのとやるのは・・・
みなとよこはま動物病院に勤務しているとき、“陰睾丸”の手術を多く目にすることが多く実際に手術に参加することもありました。一般的に“陰睾丸”は去勢という形で切除してしまうのですが、この手術では陰嚢(ふくろ)のなかに途中まで降りてきている睾丸を納めてあげる手術なのです。さてこの手術、永岡先生はどんなものでもいとも簡単に陰嚢内に睾丸を納めてしまうのですが、実際に自分で経験してみるとほんと難しいんですよ。睾丸をを引っ張り出す力加減とか、それを治まる陰嚢の作り方とか、見ているのとやってみるのとではこんなにも違うものなのです。?n なんとか無事に2つの睾丸を陰嚢内に納めることができましたが、この手術なかなか数をこなせるものでもないのでこの先何回手術することができることか?経験する機会を与えてくれた患者さんに感謝です!
home pageの立役者
もうすぐこのホームページを初めて1年になるのですが、このホームページ自体を紹介し自分に使えるように指導してくれたのがこの写真の人物です。(写真は今日の地元紙である下野新聞です)彼は小学校1年生からの同級生で早くからコンピューターに接しており、プログラマーやIT関係の企業に就職していたのですが、今は独立しライターとして“1日5分の口コミプロモーションブログ”なる本を出版したのです。彼の言うとおりこのblog形式のホームページは従来のホームページとは違い更新のし易さ、さらには飼い主の皆さんの声を直接聞くことのできるツールとして大いに役立っています。?n おそらく彼には、これからもホームページのことに限らずお世話になることが多いと思っています。彼のホームページはhttp://www.metamix.comです。興味を持たれた方は是非覗いてみてください。
入院の善し悪し
命に関わる症状は別として、様子をみるための入院といういうのはその犬猫の性格や年齢によって決していいものではないこともあります。自分の知っている限りでは外によく遊びに行く猫では入院という環境変化により食餌はおろか排便排尿もせず、ずっと同じ場所にうずくまっているという子もいました。これではなんのたまに入院したのか?かえって調子を悪くしてしまいかねません。また犬猫にも“分離不安定症”という症状があります。これはいつも一緒にいる飼い主さんとほんのちょっとでも離れただけで下痢や嘔吐などの消化器症状を起こしたり、ずっと鳴き止まないなどの症状をいうのですがこのような子ではとても入院はできません。?n 入院は自宅で管理できない症状については獣医師のもとで管理できるという利点がありますが、上記のように精神的にも決して良くない影響を与えることもあります。なるべく入院しないで済むよう日頃の健康管理(しつけも!)には気を配ってあげましょうね!
何処までを必要とするか?
検査というものは非常に多くのデーターを獣医師や飼い主さんに与えてくれますが、何処までが必要かというと診断する獣医師によっても異なってきます。自分も大学を卒業したてのころは経験がないため病気のあたりをつけるのに様々な検査をしたものですが、検査ばかりをする獣医というものは飼い主さんにとっては出費を強いられるため決して喜ばしいことではありませんよね。けれども診断にどうしても必要な検査もあります。この必要な検査が何かということを飼い主さんが理解することは難しいかと思いますが、獣医師側からなんのオファーもなく訳の分からない検査をされてしまったというお話しを聞いたことがあります。?n 病院に行かれるときは飼い主さんも焦ってらっしゃることが多いかと思いますが、まず“何が問題で病院に来たのか?”それと検査を進められたときに“どうしてその検査が必要なのか?”は聞かれた方がよいでしょう。飼い主さんは充分に説明を受け理解した上で検査を受ける権利があると思います。どうにも理解できない検査に必要以上の出費をする必要はないのですから。
みなとよこはま元町分院
水曜日の午後は休診にして横浜に行って来ました。決して遊びに行ってきたわけではなく、みなとよこはま動物病院があのお洒落な元町に分院をオープンしそのお披露目会があったからなのです。かねてから永岡先生は元町に病院を開きたいということを言っていたのですが、それを早くも現実にしてしまったのです。横浜元町ということでお洒落な内装はもとより広々と明るい院内はとても病院とは思えないような感じでした。次々と夢を現実に変えてゆく永岡先生にまたパワーをもらった1日でした。
美味しいものには要注意!
以前より犬猫の食生活は向上しています。向上すると当時にその食生活に伴った生活習慣病に似たものがでてきます。その代表的なものが肝臓病ではないでしょうか。先天的に肝臓が悪い子は別として食生活で肝臓病を発症する子は少なくないでしょう。その代表的な食べ物として“ジャーキー”が挙げられるのではないでしょうか?このようなことをEntryしてしまうとペットフードのメーカーに怒られてしまいそうですが、当院で肝臓を患っている80%の子が“ジャーキー”を常食してしていました。ここで注意していただきたいのは“常食”ということです。確かにジャーキーは美味しいようですが常食してしまえば肥満や肝臓に大きな負担を掛けてしまう可能性があります。?n 美味しいものは確かに喜んで食べてくれます。またその姿を見るのは飼い主としてもうれしいものです。けれども何でも度を過ぎれば体に何らかのダメージを受けることになります。大事なペットの健康管理、気をつけたいものです。
ペットにも温泉を!
犬猫をシャンプーしたり、水浴びをさせたりということは比較的日常的なものではないでしょうか?最近では草津温泉や鬼怒川温泉にもペットも入浴できる温泉ができてきたようです。とは言ってもなかなか足を運べないと言う方に朗報です。宇都宮市内の話ですがペット温泉“アニマー湯”というものがあり、当院でも行っている薬浴治療的なものをなんと別府温泉の成分でされているとのことです。?n ほんとの温泉に入ったかのように犬猫にも美肌や癒し効果が得られるか?一度お試しになってはいかがでしょう!
食休みはしましょうね!
活動しているときに活発に働いている神経は交感神経といい、休息しているときに活発に働いている神経は副交感神経といいます。このそれぞれの神経はお互いに相反した作用をしています。さてタイトルの“食休みをしましょうね!”というのはこの神経のお話しをしたかったからきたタイトルなんです。消化という働きのほとんどは副交感神経によって促進されています。ということは食べたあとにすぐに運動しようものならば、消化しきれない食べ物が胃の中に停滞し、場合によっては吐いたり胃ガスが過剰に発生し胃拡張の原因にもなりかねません。昔からの諺にもあるように、犬猫でも食べたあとには散歩したり激しい運動はしないことをお勧めします。