明日13日(日曜日)の診療は、都合により午前のみとさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
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犬のでべそ
ちょっと愛嬌があって可愛いと思っている方もいらっしゃるかとは思いますが、でべそ(臍ヘルニア)の中身次第では可愛いでは済まされないことがあります。ほとんどの場合が内臓を保護している脂肪であることが多いのですが、穴(臍輪)が大きいと腸が出てしまい(よく言われる脱腸というやつです)命に関わることもあります。ここのところ避妊手術の際についでに直す位のものばかりみていますが、中身次第では緊急に手術が必要になるものもあります。でべその大きさが気になる方はおかかりの先生に相談してみましょうね!
肛門周囲腺腫
以前にEntryしているかもしれませんが、写真がなかったので再度Entryさせて頂きました。この写真の雄犬も現在14歳、今まで何度となくこのような状態を繰り返していたのですが“この病気を根本から治療するのは去勢が一番!”ということを納得して頂き本日手術に至りました。最近頂いたcommentにも、肛門周囲腺腫疑いのご相談がありましたがこんな感じのものなのでしょうか?抗生物質の投与でもある程度症状は改善しますが、何度も繰り返してしまうことを考えれば早めの去勢手術をした方がいいと思います。なにぶん麻酔をかけての処置になりますので、麻酔に対応できる身体状態かどうか検査をしておきましょうね!
精巣の萎縮
これはある雄犬の去勢手術の際に摘出した精巣の写真です。大きさが明らかに違うことは御覧になって頂ければお判りになるかと思いますが、どうしてこのようになってしまったのでしょうか?この雄犬は2ヶ月ほど前に陰嚢が腫れ上がったということで来院されました。消炎剤と抗生物質の投与で症状はすぐに改善したのですが、つい最近飼い主さんから“タマ(精巣)がない!”と連絡を受け診察してみると、なくなったのではなく萎縮してしまった精巣を確認することができました。精巣は熱に対して弱い臓器です。今回は精巣炎による発熱の結果精巣の萎縮に至ったようですが、生まれつき精巣が陰嚢内に降りない“陰睾”でも同様なことが起こりえます。ペットのボディーチェックをするときは(ちゃんと2つあるか)確認しておきたいですね!
今朝、トイレに行きましたか?
最近ではペット業界でも健康食品を中心とした自然食にも注目され、ペットショップを覗いてみると数多くのフードが並べられ、飼い主の皆さんはそれらの中から一番体にあったフードを選び出しているようです。バランスの取れた食事をすることで病気を寄せ付けない体を作ることができますが、食べた後にでてくるもの《うんち》に注目した“ウンココロ”という本がありました。おもしろ半分に手に取ってみたのですが、読んでみると非常に為になり私の仕事にもフィードバックできる内容がたくさんありました。この本の内容を100%ペットの《うんち》に当てはめることはできないかもしれませんが、健康に気を遣う時代だからこそ口にするものだけではなく、排泄するものにも目を向けてみてはいかかでしょう。
『ウンココロ:実業之日本社、1300+税』タイトルは面白いのですが、内容は東京医科歯科大学の先生が書かれている本なので非常にためになります。
特徴ある病院つくり
獣医療は人医療のように“〜科”なるものがないために、開業する際には様々な機材を買い揃えなければなりません。ちょっと前までは獣医の三種の神器というと、血液検査機器・レントゲン撮影機・超音波検査機だったような気がしますが、今ではこれらの機材は当たり前で、内視鏡手術装置・CT・MRIまでもが求められるようになってきました。実際にこれだけの機材をそろえるとなると並大抵の事(金銭的に!)ではありません。 [もっと読む…] about 特徴ある病院つくり
猫白血病ウイルス感染症
猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)、猫伝染性腹膜炎と並んで非常に厄介な病気ということは猫を飼われている方はご存じかと思います。白血病とは簡単に言うと血液のガンのことですが、感染猫ではウイルスが血液やリンパ系細胞を刺激して腫瘍化を起こすことで、免疫力が低下し様々な最近感染症を引き起こします。症状は食欲不振から始まり重度の貧血が観察されます。病気の説明はさておき、治療はどうなるのかということですが、正直なところ決定的な治療法はなく望ましい結果が得られないことが実際です。ワクチンで予防が可能な病気ですが垂直感染(母猫から胎児)も成立してしまうので生まれたときにすでにウイルスを持っている場合もあります。不幸な猫が少しでも減るように、避妊・去勢はもちろんワクチンでの予防を心懸けたいものですね。
獣医の都合・飼い主の都合
当院では緊急でない限り麻酔をかけての処置は、昼休みの12時から15時の間に行うようにしています。というのも診察の片手間で手術はできないし(もちろんその逆も)、何より集中して物事に取り組むことができないからです。昼休み中に行える麻酔処置の数も限られるため事前に予約ということで段取りを組ませて頂くのですが、 [もっと読む…] about 獣医の都合・飼い主の都合
らしく振る舞う
《〜らしく振る舞う》と言うことは、身だしなみに限らず言葉遣いにも表れると思います。巷では国会議員の方々の上品でない言葉遣いについての話題が取り上げられていますが、品位にかけるような言動や行動は私たちも気を付けなければならないものです。獣医が身なりはもちろんのこと、獣医らしく振る舞うというのを一言で言うことは難しいですが [もっと読む…] about らしく振る舞う
お問い合わせについて
おかげさまでblog形式のホームページを始めてから、北は北海道から南は九州までいろいろな方のご意見やお問い合わせを頂くことができ私も非常に勉強させて頂いております。お問い合わせの中で一番多いのが“治るでしょうか?”というとものなのですが、これが一番困ってしまいます。飼い主さんにとってはこれが一番重要なことなのですが、実際に診察してみないことにははっきりした返答をすることができないことも事実です。ネットでは多くの情報が氾濫し、その中には間違ったものも数多く見かけます。いい加減な返答や間違ったことを伝えないよう、お問い合わせについての返信が遅くなることがあります。その際にも症状が進行してしまうこともあるかと思いますが、私のホームページ上の情報を参考に(?)していただき、おかかりの先生とより良いコミュニケーションをとりながら治療して頂ければ幸いです。m(- -)m