獣医療は人医療のように“〜科”なるものがないために、開業する際には様々な機材を買い揃えなければなりません。ちょっと前までは獣医の三種の神器というと、血液検査機器・レントゲン撮影機・超音波検査機だったような気がしますが、今ではこれらの機材は当たり前で、内視鏡手術装置・CT・MRIまでもが求められるようになってきました。実際にこれだけの機材をそろえるとなると並大抵の事(金銭的に!)ではありません。 [もっと読む…] about 特徴ある病院つくり
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猫白血病ウイルス感染症
猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)、猫伝染性腹膜炎と並んで非常に厄介な病気ということは猫を飼われている方はご存じかと思います。白血病とは簡単に言うと血液のガンのことですが、感染猫ではウイルスが血液やリンパ系細胞を刺激して腫瘍化を起こすことで、免疫力が低下し様々な最近感染症を引き起こします。症状は食欲不振から始まり重度の貧血が観察されます。病気の説明はさておき、治療はどうなるのかということですが、正直なところ決定的な治療法はなく望ましい結果が得られないことが実際です。ワクチンで予防が可能な病気ですが垂直感染(母猫から胎児)も成立してしまうので生まれたときにすでにウイルスを持っている場合もあります。不幸な猫が少しでも減るように、避妊・去勢はもちろんワクチンでの予防を心懸けたいものですね。
獣医の都合・飼い主の都合
当院では緊急でない限り麻酔をかけての処置は、昼休みの12時から15時の間に行うようにしています。というのも診察の片手間で手術はできないし(もちろんその逆も)、何より集中して物事に取り組むことができないからです。昼休み中に行える麻酔処置の数も限られるため事前に予約ということで段取りを組ませて頂くのですが、 [もっと読む…] about 獣医の都合・飼い主の都合
らしく振る舞う
《〜らしく振る舞う》と言うことは、身だしなみに限らず言葉遣いにも表れると思います。巷では国会議員の方々の上品でない言葉遣いについての話題が取り上げられていますが、品位にかけるような言動や行動は私たちも気を付けなければならないものです。獣医が身なりはもちろんのこと、獣医らしく振る舞うというのを一言で言うことは難しいですが [もっと読む…] about らしく振る舞う
お問い合わせについて
おかげさまでblog形式のホームページを始めてから、北は北海道から南は九州までいろいろな方のご意見やお問い合わせを頂くことができ私も非常に勉強させて頂いております。お問い合わせの中で一番多いのが“治るでしょうか?”というとものなのですが、これが一番困ってしまいます。飼い主さんにとってはこれが一番重要なことなのですが、実際に診察してみないことにははっきりした返答をすることができないことも事実です。ネットでは多くの情報が氾濫し、その中には間違ったものも数多く見かけます。いい加減な返答や間違ったことを伝えないよう、お問い合わせについての返信が遅くなることがあります。その際にも症状が進行してしまうこともあるかと思いますが、私のホームページ上の情報を参考に(?)していただき、おかかりの先生とより良いコミュニケーションをとりながら治療して頂ければ幸いです。m(- -)m
可能性がゼロではないけれど。
日々診察をしていると、滅多にお目にかかれないような症例に出くわすことがあります。この滅多にというのは私たちが読む専門書でもほんのわずかしか記載がなく、ベテランの先生方でさえもあまり診たことがない症例のことを言わせてもらうのですが、つい最近珍しい病気を宣告された患者さんがいらっしゃいました。今までのデーターと説明を受けた際のメモを拝見させていただいたのだが・・・ [もっと読む…] about 可能性がゼロではないけれど。
虫歯で顔が腫れる!
私は虫歯で顔が腫れた経験がないのでその痛みがどのようなものかわかりませんが、さぞかし痛いものなのでしょう。つい先日、顔(とはいっても全体ではなくマズルの部分)が腫れてしまったダックスが来院されました。口の中を見てみると歯石がみっちりと付着し歯肉炎を起こしています。そのなかでも顔が腫れたことの原因と思われる根っこが腐りかけた歯(写真)がグラついていました。ほとんどの場合このような歯を抜いてしまうことで症状は完治してしまいます。原因がわからないと慌ててしまう気持ちもわからないではありませんが“顔が腫れて何か悪いものができたのでは?”と先走ってしまわずに、まずは口の中を見てみましょう。
手術は手軽に?
人では医療の進歩や手術技術の向上によって、最近では日帰りで手術が可能な症例も増えてきているようです。とはいっても、手術を受けるまでには様々な検査を受け問題がないことを確認した上で“それでは〜日に手術をしましょう。”という段取りがあるはずですし、自分が手術を受けるとしたらそうあって欲しいものです。けれどもそれがペット(動物)ということになると意識は変わってしまうのでしょうか?つい先日も“今から連れていくから手術して欲しいのだけれど!”という電話。こちらが手術にあたってはこうこうこういった段取りを取らして頂いてからになるので今すぐは無理ですということをお伝えすると“じゃあいいです!”と電話を切られてしまいました。ペットを飼い始めればそれぞれの事情はあるでしょう。けれどもこちらとしては大事なペットの命をお預かりする立場であり、事故が起きないように万全を期して手術に向かわねばなりません。手術そして麻酔に対しての飼い主さんたちの意識の向上を願うばかりです。
Neck Pain
Neck Pain(ネックペイン)という症状をご存じでしょうか?とにかくどこを触ろうものなら大きな声で鳴き叫び、飼い主さんであろうと咬んでくるくらいに痛みを訴える症状をいいます。実際に痛みがあるの全身ではなく、触られることで頭が揺れるため頸椎〜胸椎前半に起こっているヘルニア部が刺激されることで強い痛みを感じていることが考えられます。これは軟骨異栄養犬種(椎間板ヘルニアなどが起きやすい犬種)に分類されるビーグル・ダックスフント・ペキニーズには比較的起こりやすい症状といえるでしょう。過去にこのような症状があったらまず首輪をやめ、胴輪にして頸椎に負担がかからないような対策をとってあげてくださいね。
ホルネル症候群
瞳孔の大きさが左右対称でなく(症状としては縮瞳)、第三眼瞼が突出し、眼球が陥没しているといった3つの症状が見られたらホルネル症候群と診ていいかと思います。原因は眼を司っている神経(交感神経)の外傷による感染・炎症であったり、腫瘍による圧迫であったりと様々です。一般的な原因としてみられやすいのが中〜内耳炎ではないでしょうか。ちょっとした耳の汚れと思って放置してしまうと、顔を見たらびっくりなんてことになりかねません。写真の猫も突然このような症状が現れた為、飼い主さんもびっくりされて来院されたのですが、どうやら中耳付近に炎症を起こしているようでした。原因は神経の異常というのが一般論ですが100%判りきっている病気ではありません。写真のような状態が見られたら様子を見ずに診察を受けてくださいね。