前立腺肥大というものは耳にしたことがあるかと思いますが、前立腺嚢胞というものをご存じですか?前立腺は洋なしを二つ並べたような形態をしており、この写真の中央部に黒く抜けているところが嚢胞になります。嚢胞ができるくらいだともちろん前立腺も肥大を起こしており、お腹を押すと痛がったり、排尿が異常に長かったり、ひどい場合には排尿ができなくなることもあります。
前立腺がらみの病気はほとんどが高齢で去勢をしていない場合によく見られます。飲み薬によって治療することもできますが、可能(年齢や健康状態)ならば去勢手術を受けることが一番の治療になります。治療方針については主治医の先生とよく相談してみてくださいね!
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自然が豊かだと・・・
私が住んでいる宇都宮というところは、町中からちょっと足を伸ばすと自然が豊かなところに行くことができます。自然が豊かということは人にとっては癒しの効果もあり有り難いことなのですが、犬猫にとっては危険がいっぱいということもあるようです。
なかなか下痢が治らない猫かいるということで便をもってきてもらい検査をしてみると、学生の時に実習で見た以来お目にかかることがなかった寄生虫の卵を見ることができました。“壷形吸虫”というものの卵なのですが、これに感染しているカエルやヘビを摂取することで卵が成虫となり猫の腸で悪さをするようです。とにかく頑固な下痢が症状です。よく狩りをしてくる猫でなかなか治りの悪い下痢では要check!かもしれません。
里親募集!
昨日、病院の入り口にやっと目が開けられるようになった子猫(真っ白な女の子)が置かれていました。非常に元気な声で鳴いています。こちらを御覧頂いている方で、この子の飼い主になってもいいという方がいらっしゃいましたらご連絡下さい。猫を初めて飼うという方でも大歓迎!初年度のワクチン代は無料、以後の治療費も優遇させてでさせて頂きます。
骨も人並み?
交通事故に遭ってしまったという事で来院されたピレネー。当院の入り口の階段を上ってこれる位だから大事には至らなかったのかと思いきや、後ろ足(下腿骨)が完全に折れてしまっていました。レントゲンで確認すると骨を横断するように折れる横骨折という状態。54キロの体重を支えるためには相当しっかりした固定材料が必要でした。 [もっと読む…] about 骨も人並み?
ちょっとお洒落に
今までは病院の名前だけをカッティングシートによって貼っていたのですが、診療時間の変更などあったため表示を変えなくてはと思っていました。どのようにしようかと思っていたところ、業者の方に紹介して頂いた方が写真のようにデザインしてくれました。改装して4年になりますが、入り口のドアだけはこの病院を建ててからの20年もの。新しくすることも良いですが、古いものに手を加えてみるのもなかなかいいものです。
お盆中の診察時間について
13日(土曜日)〜16日(火曜日)までの4日間、診察時間を変更させて頂きます。午前は10:00〜12:00まで、午後は3:00〜6:00までとさせて頂きます。特にお盆休みはありません。よろしくお願いします。
薬は通販で買う時代?
インターネットが普及し、家にいながらにして何でも買い求めることができます。私もインターネットを利用して何度か買い物をしたことがあります。便利で有り難いことですが、私たち獣医師にとっては正直迷惑なことを発見してしまいました。“フィラリア予防薬”の通信販売です。価格にばらつきのある獣医療ですから当然フィラリア予防薬の値段も病院によってはまちまちです。このようなことが薬のネット上での販売につながってしまうのかもしれませんが、あくまでフィラリア予防薬は処方薬であり投与前に検査をすべき薬だということを販売している側、そして買い求める側の方々が理解しているのでしょうか?さらには薬の種類や投与量によっては危険をはらんでいることを理解されているのでしょうか?販売する側には飼い主さんに適切な説明を、そして買い求める側には何かあった(ショック症状やフィラリアに感染など・・・)としても自己責任の意識を持って頂きたいものです。
より良い研修制度を!
大学の同期の友人がこんなページを見つけてきてくれました。(http://www.asahi.com/life/update/0730/002.html)今まで獣医師には明確なインターン制度がなかったので大学を卒業し、独学で勉強しながら病院を開こうと思えば開くことができました。しかしながら、ペットブームが盛りあがりとともに人と同等の治療レベルを求める飼い主さんも増えてきた現在、このままではいけないと農林水産省も動き出したようです。飼い主さんにとっては出身大学や勤務してきた病院についてはあまり興味がないことだと思いますが、その先生がどんな技術を勉強してきたあるいは身につけてきたかということを知ることは必要なのではないかと思います。その上で診察を受けることができたら飼い主さんにとってこれほど良いことはありませんよね!
同窓会に参加してきました!
3日の水曜日は夕方6時30分から東京にて大学の同窓会がありました。動物病院関係の同級生とは話す機会が多いのですが、大動物の臨床や成田空港の税関、海外研修して来た経験談などなかなか聞くことのできない話を聞くことができました。自分の病院から離れることが少なくなってきた今日この頃、視野の違った意見や話を聞くことができる場所を提供してくれた幹事さんたちに感謝します。今回は35名の参加がありましたが、次回はもっと多くの同窓生が参加してくれることを期待したいですね!
元気印です!
ダックスのマイク君(写真)が来院し始めて、ちょうど一年が経ちました。重度の肺炎を患い、何軒か病院をまわられ当院にたどり着いて頂いたのですが、診察したときは正直“厳しいかな?”と思いました。けれども飼い主さんの熱意もあって現在は11歳とは思えないくらい元気に走り回っています。病気は医者や薬が治すものでもなく、本人(とその家族)が直そうとする力があるかどうかにかかっているような気がします。医者がしなければならないのはその後押しをするために、適切な薬を選んで使ってあげられるかどうかではないでしょうか?飼い主さんはマイクに“20歳まで頑張って!”と言っています。この調子だとがんばれそうだね!