検査というものは非常に多くのデーターを獣医師や飼い主さんに与えてくれますが、何処までが必要かというと診断する獣医師によっても異なってきます。自分も大学を卒業したてのころは経験がないため病気のあたりをつけるのに様々な検査をしたものですが、検査ばかりをする獣医というものは飼い主さんにとっては出費を強いられるため決して喜ばしいことではありませんよね。けれども診断にどうしても必要な検査もあります。この必要な検査が何かということを飼い主さんが理解することは難しいかと思いますが、獣医師側からなんのオファーもなく訳の分からない検査をされてしまったというお話しを聞いたことがあります。?n 病院に行かれるときは飼い主さんも焦ってらっしゃることが多いかと思いますが、まず“何が問題で病院に来たのか?”それと検査を進められたときに“どうしてその検査が必要なのか?”は聞かれた方がよいでしょう。飼い主さんは充分に説明を受け理解した上で検査を受ける権利があると思います。どうにも理解できない検査に必要以上の出費をする必要はないのですから。
normal
みなとよこはま元町分院
水曜日の午後は休診にして横浜に行って来ました。決して遊びに行ってきたわけではなく、みなとよこはま動物病院があのお洒落な元町に分院をオープンしそのお披露目会があったからなのです。かねてから永岡先生は元町に病院を開きたいということを言っていたのですが、それを早くも現実にしてしまったのです。横浜元町ということでお洒落な内装はもとより広々と明るい院内はとても病院とは思えないような感じでした。次々と夢を現実に変えてゆく永岡先生にまたパワーをもらった1日でした。
美味しいものには要注意!
以前より犬猫の食生活は向上しています。向上すると当時にその食生活に伴った生活習慣病に似たものがでてきます。その代表的なものが肝臓病ではないでしょうか。先天的に肝臓が悪い子は別として食生活で肝臓病を発症する子は少なくないでしょう。その代表的な食べ物として“ジャーキー”が挙げられるのではないでしょうか?このようなことをEntryしてしまうとペットフードのメーカーに怒られてしまいそうですが、当院で肝臓を患っている80%の子が“ジャーキー”を常食してしていました。ここで注意していただきたいのは“常食”ということです。確かにジャーキーは美味しいようですが常食してしまえば肥満や肝臓に大きな負担を掛けてしまう可能性があります。?n 美味しいものは確かに喜んで食べてくれます。またその姿を見るのは飼い主としてもうれしいものです。けれども何でも度を過ぎれば体に何らかのダメージを受けることになります。大事なペットの健康管理、気をつけたいものです。
ペットにも温泉を!
犬猫をシャンプーしたり、水浴びをさせたりということは比較的日常的なものではないでしょうか?最近では草津温泉や鬼怒川温泉にもペットも入浴できる温泉ができてきたようです。とは言ってもなかなか足を運べないと言う方に朗報です。宇都宮市内の話ですがペット温泉“アニマー湯”というものがあり、当院でも行っている薬浴治療的なものをなんと別府温泉の成分でされているとのことです。?n ほんとの温泉に入ったかのように犬猫にも美肌や癒し効果が得られるか?一度お試しになってはいかがでしょう!
食休みはしましょうね!
活動しているときに活発に働いている神経は交感神経といい、休息しているときに活発に働いている神経は副交感神経といいます。このそれぞれの神経はお互いに相反した作用をしています。さてタイトルの“食休みをしましょうね!”というのはこの神経のお話しをしたかったからきたタイトルなんです。消化という働きのほとんどは副交感神経によって促進されています。ということは食べたあとにすぐに運動しようものならば、消化しきれない食べ物が胃の中に停滞し、場合によっては吐いたり胃ガスが過剰に発生し胃拡張の原因にもなりかねません。昔からの諺にもあるように、犬猫でも食べたあとには散歩したり激しい運動はしないことをお勧めします。
梅雨はどこへ?
7月です。夏本番ですが、やはりこのように暑い時期には熱射病(熱中症)に気をつけなければなりません。毎年2〜3頭は熱射病で命を落としてしまうことがあるくらいこの病気は怖いんです。どうして命を落としてしまうか?ほとんどが発見時には高熱によって脳あるいは体内臓器に大きなダメージをうけているために手のつけようがなくなっているのです。?n とにかく熱射病は予防するしかありません。外につないで飼われているワンちゃんでは必ず日陰に逃げ込めるような所をつくっておいてあげること、必ず水を飲める所があるということが最低条件です。室内だからといって安心はできません。締め切った状態の室内はかえって屋外より危険な場合があります。お出かけの際には必ず空調を24〜26度くらいにしておいてあげてください。もちろん水も飲めるようにしておかねばなりません。夏は始まったばかりです。安全で快適な夏を過ごさせてあげましょうね!
前半戦終了!
2004年も今日でちょうど半分が終わりました。いろいろなことがありますが、なんと言ってもホームページに寄せられるCommentが増えたことがなんといってもうれしいですね!あと1ヶ月でホームページを開始して丸1年、いろいろな方の意見を聞けたり、今どんなことで困っているのかを聞くことができ実際の診療にも役立てることができています。明日は休診日でお休みですが、明後日からは残された後半戦、診療もホームページも頑張っていかねばなりませんね!
ビタミンのこと
ヒトでも健康食品としてのサプリメントが流行っています。ペットでもいろいろなサプリメントがありますがその代表的なものとしてビタミンがあります。ビタミンには皆さんご存じでしょうがA・B・C・D・E・Kと種類がありますが、そのなかでもビタミンA・D・E・Kは多すぎても少なすぎても問題があります。その点、ビタミンBおよびCは仮に多く摂取しても排泄することができるので比較的安心して投与することができます。?n 欠乏症として、ビタミンAは繁殖障害や夜盲症など特に眼に異常を来します。ビタミンDでは骨に対して悪影響を及ぼし、ビタミンKは血液が固まりにくくなります。けれども摂取しすぎれば中毒症状を起こす可能性があります。サプリメントは比較的安易に与えがちですが、与え方次第では健康に大きな支障を来します。サプリメントとして与えたいときはコンビニにあるものを与えるのではなく、動物用として専門に扱っているところの指示を受けて与えることが大切ですよ!
置き餌の落とし穴。
日中働いている、特に猫の飼い主さんにとって“いつでも食べられるように!”ということで出掛ける際に乾燥フードを食器に盛っていかれる方が多いかと思います。けれどもこの“置き餌”思わぬ落とし穴があるんです。いつでも好きなときに食べられると言うことは胃や腸が休む時間がないということにもつながります。そうすると何が起きるか?皆さん第1に太るだろうということには気づかれますが、これが糖尿病に移行する可能性を秘めていることにはなかなかお気づきにならないようです。糖尿病に非常に関係の深い臓器として膵臓が挙げられます。この膵臓血糖値をコントロールしてくれるインシュリンというホルモンを分泌するのですが、好きなときにあるいは絶え間なく食餌をしていることで膵臓が疲れてしまいインシュリンを分泌できなくなってしまいます。?n “うちの子は太ってて!”とうれしそうに話される飼い主さんがいますが肥満?z置き餌?z糖尿病という構図はz以外にも身近に迫っているかもしれません。気になる方は病院で血糖値をチェックしてもらうと良いかもしれませんよ!
元気な4匹です!
半年前にもうちでお産をしたチャッキーちゃんが今回も元気な赤ちゃんを産みました。非常に元気が良く少々ピントがずれている子もいますがなかなかいい顔をしていました。ぱんぱんだったお腹もさっぱりし、チャッキーちゃんも今晩はゆっくり休めることでしょう。チャッキーちゃんも少々お疲れです。3回連続のお産なんてならないように気をつけましょうね。