不妊手術というと、雄では精巣を摘出することが一般的です。ところが雌においては卵巣のみを摘出する手術と卵巣および子宮体を摘出する手術の2通りの手術方法があります。(前者の手術の場合、後に子宮の病気になることがあります)?n さて雌での不妊手術、飼い主の皆さんにとっては手術代ということが大きな問題になってくるのではないでしょうか。人医療とは異なり診療費や手術費用が明確に定められていない獣医医療では猫の不妊手術を5.000円位で手術しているところもあれば30.000円以上かかる病院もあるようです。問題は果たしてその手術内容がどこまでのものなのか良く確認されてから手術をうけることです。不妊手術をしたはずなので子宮の病気でまた手術なんてことにならないように・・・。
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新しい注射液
以前にニキビダニについてはエントリーしていますが、治療薬として新しい注射液が発売されたのでお知らせしたいと思います。ニキビダニは未だにその疫学的なところが解明されてなく、特に有効な治療方法も確立はされていません。けれども当院でこの注射薬が少しずつではありますが効果を上げています。もともとニキビダニの注射薬は大動物の治療薬(大動物にも頑固なダニがいるのです!)として使用されていたものを小動物に応用して使用していますが、個体差はあると思いますが充分な効果を得られそうです。当院ではニキビダニの治療にこの注射液を使用し、皮膚の痒みのコントロールにはキチンクリームというものを使用していますがなかなか効果的なようです。現在、ニキビダニと戦っている飼い主さん、是非試してみてはいかがでしょうか?
エキノコックスについて
昨日“本当は怖い家庭の医学”で放映され、今朝から問い合わせがあったエキノコックスについてお話ししたいと思います。エキノコックスというのは、ノミによって媒介される犬猫では比較的耳にすることの多い寄生虫の一種である“瓜実条虫”と同じ仲間です。さてこのエキノコックス、特に問題となるのがEchinococcus multilocularis(多包条虫)というものです。ペット(犬猫)には成虫が寄生し、ヒトには幼虫が寄生する条虫なのですが、成虫の感染ではほとんど無症状な場合が多いです。ところが幼虫がヒトに寄生すると症状は非常に劇的で死に至る場合もあります。?n さてその予防法ですが、犬猫に対しては駆虫薬があるので定期的な駆虫を心懸けることで何の心配もいりません。ヒトでは条虫の虫卵を経口摂取しなければ問題ないのですが、犬猫との過度なスキンシップを控えることで充分に予防できます。テレビでも寄生虫の先生がお話ししていましたが、スキンシップをした後の手荒いやうがいをすることが病気を回避する1番の方法ですよ。
理想的な手術室を目指して
ヒトの病院では手術室というと完全な無菌状態が保たれ、他の人は別室モニターで経過を観察するようです。(この前までフジテレビで放映していた“白い巨塔”でもこのような場面がありました。)ところが獣医医療ではまだまだ“手術室兼レントゲン室”という病院が多いようです。もちろん予算やスペース的な問題などありますが,やはり外科を標榜して開業するものとして手術室は手術時のみに使いたいものです。以前勤務していた、みなとよこはま動物病院(永岡犬猫病院)では整形外科が多いこともありますが、手術室は陰圧に保たれ人の病院にも引けを取らない立派な手術室を完備していました。そのようなところで勤務していると自ずと“自分の病院でもそうしなくては!”と思うものです。?n 当院の手術室もまだまだ理想的な手術室とは言えませんが、手術のみに使える部屋を設けることができたことは恵まれているなぁ!と思っています。これからもさらに清潔で安全に手術ができる手術室(もちろん技術も)を目指して行かねばと思っています。
肥満と麻酔の関係
人でも太っていると麻酔がかかりにくく、さらには覚めにくいといわれていますが、それは犬猫でも同じことです。吸入麻酔というのは気化させた麻酔薬を肺から吸収させ血液内に取り込んで鎮静化(眠った状態にし、無痛状態にすること)することなのですが、太っていることで全身的に麻酔薬が効果を及ぼすのには脂肪に蓄積してから効果を発するため時間がかかります。そして覚めるときにも、麻酔を切った後も脂肪に蓄積した麻酔薬の効果が残っているために麻酔が体から排泄されるまでに倍以上の時間がかかってしまいます。今まで肥満が及ぼす影響についてEntryしてきましたが、こんな所にも問題が生じてしまうのです。やはり肥満には要注意ですね!
立場の逆転
新しく家族に加わった犬猫は誰でも可愛いもので、ついチヤホヤしがちです。けれどもその状態が続くことでいつの間にか彼らの中での順位が逆転してしまっていることがあります。こうなってしまうと大変です。というのも1度“この人は自分より下だ!”と思われてしまうと何をするにも言うことを聞いてくれなくなります。そのような状態で病院に連れてきてもおさえが効かなくなっている犬猫はどうにもなりません。注射を打つにも、検査のための採血をするにも、やはり飼い主さんがある程度コントロールしていただくことで可能になります。家族の一員として迎えると言うことは、ただ可愛がると言うことではないと思います。これはやっても良い、これはやってはいけないというしっかりとしたけじめを持ったしつけをしていかなければいけないと思います。皆さんは大丈夫ですか?
今年のゴールデンウィークは・・・
今日でゴールデンウィークも終わり、金曜日からは通常通りの診察に戻ります。ゴールデンウィーク中のほとんどの患者さんがほかの病院からの患者さんでしたが、決して軽傷のものばかりではありませんでした。特に出先で怪我をしてしまって出血がひどかったものであったり、旅行から帰ってきたら急に調子が悪くなったり、飼い主さんにとっては最後の最後で大変なゴールデンウィークになってしまった方もいらっしゃいました。?n 明日は休診日を利用して、みなとよこはま動物病院に行ってこようと思っています。症例の相談もありますし、なんと言ってもエネルギーに満ちた病院なので自分も元気になるような気がします。明日は私の1日だけのゴールデンウィーク、しっかりリフレッシュしてきます。
ジェネリック医薬品
最近、テレビでもこの言葉を耳にすることが多いかと思います。ところで皆さんは“ジェネリック医薬品”とは何かご存じですか?これは同じ成分で同じ効果が望める薬なのですが価格の高いもの(先発品)と安いもの(後発品)が存在します。この安い方の薬を“ジェネリック医薬品”といいます。とは言ってもこの“ジェネリック医薬品”は先発品の特許期限が切れないと発売はされません。この時期犬を飼われている飼い主さんにとって、フィラリア予防薬の価格はやはり気になりますよね。?n [もっと読む…] about ジェネリック医薬品
あなたならどうします?
最近はあまり見かけなくなりましたが、捨て犬や捨て猫を見かけたときあなたはどうしますか?“拾ったからにはその子のことを一生涯面倒みるぞ!”という方はなかなかいないのではないでしょうか?1つの命を預かるということは食費やワクチン接種、さらには避妊や去勢手術などの病院にかかる費用を負担しなければならないということ、もちろん金銭的な問題だけでなく住宅事情もあるでしょう。けれどもお腹をすかせて鳴いている犬猫をそのまま見捨てておけない方も多いことでしょう。?n [もっと読む…] about あなたならどうします?
猫のフィラリア症
この時期、犬のフィラリア症の予防についての話題は良く挙がりますが猫にもフィラリア症が存在します。とは言っても獣医側からの啓蒙活動もあまり盛んでない猫のフィラリア症はあまり認知度が低いのが実際です。症状としても一目見て明らかといったものではないため、鑑別が難しいということもあります。もちろんレントゲン検査やミクロフィラリア検査をすることで確定診断に至ることが、できますがなかなかそこまで実施する機会も少ないでしょう。?n 最近では動薬メーカから猫用のフィラリア予防薬も発売されました。猫を飼われている飼い主の皆さん、あなたは猫のフィラリア症予防についてどうされますか?