ちょっと大変な手術をする予定なので、今日のblog分は明日にまとめてEntryします。
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太りすぎは要注意!
自分が中学生くらいの頃“What´sマイケル”という猫が主人公の漫画が流行ったような記憶があるのですが皆さんはご存じでしょうか?キジトラで非常に太った猫なのですが、何とも愛嬌のあるキャラクターでした。当院の患者さんにも“What´sマイケル”ばりの猫がいるのですが太っていてかわいいと言っていられるのも若いうちだけなんですよ。人と一緒で太っていれば心臓には負担がかかるし、足腰は弱くなるし・・・。そしてなんと言ってもこわいのが糖尿病です。
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腎機能不全について
犬猫の死亡原因で一番にあげられるのがこの“腎機能不全”ではないでしょうか。腎臓は日常の食生活から生じる老廃物を排泄するという重要な働きをしている臓器ですが、これが何らかの原因で機能を失ってしまうことで食欲が無くなったり、嘔吐が続いたり、元気がなくなったりなどの症状が現れます。急性に起こるものでは尿閉(尿が出なくなる状態)があげられますが、尿閉を起こしている原因を除去してあげることで腎機能の回復を望むことができます。ところが慢性のものでは年齢とともに起きてくるものがほとんどで、人が行う人工透析の代わりに継続的に点滴をすることで症状を緩和してあげるという治療が中心になります。
腎臓の細胞は1度破壊されてしまうと元通りの機能を取り戻すことができません。おしっこの量が少なくなったり、口臭がきつくなったかな?と思われる方は病院で腎臓の検査をしてもらうと良いですよ!
コップの水
犬猫が病気になって病院に来院されるまでの状態を自分は“コップの水”に例えて説明させていただいています。どういうことかというと、毎日生活を送っていく上でコップのなかに1滴ずつ水が溜まっていくとします。10年近く生活してくると人間で言えば60歳くらいに相当するのですがそのころにはコップの中の水もあふれるかあふれないか位になっている場合もあります。人ではコップの水があふれ出す前に病院へ行くところでしょうし、人間ドックに入った事がある方では何かしら健康に注意を払っていることでしょう。けれども犬猫の場合では多少の無理がきいてしまいますので病院にたどり着くまでにはコップの水はあふれ出し、大洪水を起こしていることがほとんどです。
皆さん、大切なペットのコップの水があふれ出す前に日頃の健康状態(食欲・排便排尿)をcheck!してあげてくださいね。
パグの5つ子通信!
本日まるこちゃんの飼い主さんから“赤ちゃん5匹の新しい飼い主さんが見つかりました。”とのご連絡をいただきました。栃木県内にいる子もいれば遠くは愛知県に行った子もいます。それぞれ新しい飼い主さんのもとで元気でやっていってくださいね。一足違いでこのホームページにたどり着いた方、また里親を募集する記事を書くことがあるかもしれないのでcheck!してくださいね。皆様のご協力に感謝します。ありがとうございました!
コクシジウム症
写真は糞便中にみられたコクシジウムのオーシストというもので、大人になってしまうとこれが原因で何らかの症状を起こしたりすることは少ないのですが、まだ若い時や体の抵抗性が落ち込んでいるときにはひどい下痢や血便の原因の1つになってしまうことがあります。ペットショップから飼ってきたて、あるいは母子免疫が落ちかかってきた犬猫では体内外の抵抗性が下がってしまうことで様々な病気を引き起こしてしまうことがあります。
新しい飼い主のもとに来たときは少なからずストレスを感じています。吐いたり下痢したりが続くようなら早めに病院で治療を受けてあげてくださいね。
※コクシジウム症は適切な薬を飲ませることで症状は落ち着いてくるので心配はありません。
シャンプーについて思うこと。
皮膚の健康を保つ方法にシャンプーがあります。けれどもきれいにしようとしてあまりにもまめに洗いすぎて皮膚病を引き起こしてしまうことがあります。特に殺菌消毒成分が入っているシャンプーでは、効果も充分期待できますが皮膚のバリアー的役割をしている細菌や油分を奪ってしまうことで皮膚を荒らしてしまうことがあるのです。
“じゃあどのようにシャンプーしたらよいのか?”これは皮膚の状態により様々ですが、美容を目的としたシャンプーは月に1〜2回くらいで良いのではないでしょうか。もちろんちょっとウェットな皮膚をもっている子では+αが必要になるとは思いますが。皮膚にいる細菌や油分も悪さをするものばかりではありません。洗い過ぎにはくれぐれもご注意を!
里親=ただ?
パグの5つ子が生まれた記事を何度かEntryさせてもらいましたが、おかげさまで飼い主になってくれる方が見つかり3頭の新しい飼い主さんが見つかりました。新しい飼い主さんのもとで楽しく生活できることを祈っています。
ところでタイトルにもあるように、里親募集というと“ただ”というイメージがありかもしれませんが決してそうではありません。今回のパグの赤ちゃんにしても生まれるまでの飼い主さんのご苦労(出産前は眠れなかったそうです)、そして里親に出すまでの費用(ワクチン代・食費)を考えれば“ただ”ということはそうそうあり得ないと思うのですがどうでしょうか?特に黒パグの飼い主さんは“できるだけ体調がきちんとしてから里親に出したい。”という思いでお世話されています。命あるものに値段を付けるということに対して様々な意見があると思いますが、里親=だだではないということ、そして1つの尊い命を預かるということの重大さを認識してください。
丈夫と思っていても・・
“うちの子は病気をしたことがないんですよ!”といわれる方がいます。確かに若いうちはちょっとした吐き下し程度で済んでいたことも、年を重ねるに連れなかなか治りにくくなっていきます。“どうして治りにくくなるのか?”というと若い細胞いわゆる“正常細胞の数”が年をとることで減少してしまうからなのです。正常細胞が多い時にはちょっとしたことに対しても順応性が効きますが、年々正常細胞数が減少することで病気に対応する能力が低下してしまうためなんですね。(これを一般的に老化と呼んでいます)
私事なのですが、私の父(院長)も今まで病気などしたことしたことがなかったのですが、風邪をこじらせてしまい今日から入院することになりました。患者さんには少々ご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願いします。
往診治療では・・
お電話で“往診治療はお願いできますか?”というお問い合わせがあります。当院でも時間は決まってしまいますが往診をさせてもらっていますが、良くお話を聞いてみると往診治療では対応できそうもない状態のこともあります。そのようなときには来院して頂くことをお勧めするのですが、移動手段が無い場合は大変ですよね。最近ではペットと一緒に病院まで連れてきてくれる“ペットタクシー”のようなものもあり、お車がない方も病院にいらっしゃりやすくなってきました。
往診でできる治療というものはあくまで“応急手当”だと思ってください。原因をはっきりさせるにはそれなりの検査も必要です。もちろん血液を持ち帰って検査すれば原因はわかりますが、往診時には100%の治療はできません。充分な治療をするためにも、直接病院にお連れになることをお勧めします。