診察時間過ぎに慌てた様子で電話がかかってくることがあります。お話を聞いてゆくと“1週間前からおかしかった。”とのこと。以前にも“犬猫の1日”というところでお話ししていますが、1週間前からということはおよそ1ヶ月前からということになります。病気にもよりますが“もう少し早く手を打っておけば・・”ということがあります。その時ほど“もっと早く病院に連れてくれば”と思われる患者さんは多いと思います。
ちょっと様子を見るのも1〜2日位にしておいた方がいいでしょう。もし、夕方お仕事から帰られてペットの様子がいつもと違うようならばすぐにかかりつけの病院にお電話することをおすすめします。そこで様子を見られる状態かどうかを相談してみるのが一番だと思います。獣医さんも生身の人間です。できるだけ夜中は寝かせてあげてください。(これって本音です!)
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ネコ風邪
猫のウイルス病というとまず第1番目に“ネコ風邪”と呼ばれる猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)というものがあります。これはヘルペスウイルスというウイルスの感染によって引き起こされるものなのですが、慢性化するとなかなか厄介な病気です。
当院でもワクチンを打っているにもかかわらず季節の変わり目になると鼻水やくしゃみ、咳などの来院する猫がいます。“何でワクチンを打っているのに?”と思われるかもしれませんが、インフルエンザと一緒でワクチンが効果を発揮できるときもあればだめなときもあります。またFVRは健康なときにはウイルスが体の中で息を潜めているだけで持続感染状態にあり、見た目にはわかりづらいということがあります。そしてほとんどの場合、免疫力が確立していない子猫ときに母猫からこのウイルスをもらっているケースがほとんどです。この母⇒子というサイクルが成立してしまうのはワクチン摂取率の伸び悩みが原因と考えられます。ペットショップで飼われた猫はほとんどの猫がワクチン接種済みですが・・
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ペットのジャグジー
以前より予定していたペット用のジャグジー装置を導入しました。最近ではペットの病気も多様化していますがその中でも皮膚病でお悩みの方が多いのではないでしょうか?食生活なのか生活環境なのか明らかに原因を特定できない皮膚病を“アレルギー性皮膚炎”とか“アトピー性皮膚炎”といいますが、従来の治療法としてはシャンプーやお薬による治療法がほとんどでした。当院でも難治性の皮膚病には頭を悩ませていたのですが、このジャグジー装置により皮膚病に新たな光が見えてきそうな予感です。現在入浴中の・・・
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獣医さんの昼休み
どこの動物病院でも診療時間というものがあります。午前の診療から午後の診療までの休み時間が3〜4時間ある病院がほとんどだと思うのですが“何をやっているの?”と思われている方も多いかと思います。ほとんどの病院では麻酔処置や手術、往診ではないでしょうか?やはり診察時間内では救急の場合を除いて麻酔をかける処置は、獣医さんがたくさんいる病院でもない限りなかなか難しいもんです。以前勤務していた病院では獣医が10人以上いたので、外来の患者さんを診察するチーム・麻酔処置に取りかかるチームに分かれることが可能だったので1日に多いときでは8個くらいの手術をこなしていました。けれども獣医さん1人とAHT(動物看護師)さん1人くらいの規模の病院では手術中に患者さんがいらっしゃっても十分な対応がとれないこともあります。
ここで獣医さんからのお願いです。昼休みにいつもいつも手術をしているわけではありませんが、せめてお昼休みにしかいらっしゃれない場合にはせめて電話で1本連絡を入れてもらえるとありがたいですねー。手術中に急にフィラリアの薬を取りに来られても正直“おいおい!”って感じになりますからね。
“絶対〜”ということ
自分が大学を卒業して臨床の世界に入ったとき、“絶対〜”という言葉ほどこの世界で安易に使ってはいけないと思ったことがありました。交通事故で運ばれてきた猫なのですが、レントゲン写真や血液検査の結果を見る限り“どう見ても助からないだろう”と皆が思っていた症例が日を追うごとに快復して若干の後遺症は残るものの無事に退院してゆくことができました。これに対して、ついさっきまで走り回っていた元気な犬が急に倒れ込んだと思ったらそのまま亡くなってしまったということもあります。
人医療でも動物医療でも絶対ということは無いと思っています。特に直接本人に話を聞くことのできない動物医療では、お掛かりになっている先生の経験と検査結果などから判断して治療してゆくわけですからなおのことです。
患者さんとしては“絶対大丈夫ですよ!”という言葉をかけてもらいたいと思います。けれども動物医療の世界では本当に何が起こるか予期できないことがあります。(自分は実家の病院を継いでからこの言葉は使ったことがありません。)もし良い意味でも悪い意味でも“絶対〜”という言葉をかけられたとしても一喜一憂しないでくださいね。
おすすめ本!
この本は患者さんから頂いたのですが、患者さんの立場からするとこんなにいい本はないんでしょうか。もちろん獣医の立場から読んでも改めて勉強になることが書いてありました。
人間ではよく週刊誌などに“この病気ならこの病院”とか“〜〜の名医”なんていう特集が組まれることがありますが動物ではなかなかこのような特集は組まれませんよね。それをこの本が全て解消してくれるのではないでしょうか。私の知っている限り獣医界のプロフェッショナルな先生方ばかりです(なかには非常に個性的な先生もいますが)。今、何か病気を患っている方も患ってない方も一度お読みになってみることをおすすめします。ちょっと目から鱗が落ちるかもしれませんよ。(光文社 KAPPA BOOKS 二歩先をゆく獣医さん)
股関節形成不全
ちょっと重々しいタイトルですが、大型犬を飼われている飼い主さんは一度は耳にしたことがある言葉だと思います。この病気は特にレトリバー種によく見かけられる遺伝的疾患です。左の写真の犬もゴールデンレトリバーなのですが、最近右後ろ足を引きずるようなそぶりがあるとのことで来院されました。レントゲン(写真左側が右足)を撮ってみるとどちらの股関節もあまり良くないことがわかりました。飼い主さんは股関節形成不全ということを知ったときショックを受けていたようでしたが、手術以外にも最近は良い治療法があることを説明すると少し安心されたようでした。
股関節形成不全の治療法には内科療法・理学療法・外科療法があります。
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今日で・・・
8月も終わりですね。夏らしい夏ではなかったですが、当院では熱射病の患者さんもなく平和な夏を過ごすことができました。blogを使ったホームページを初めて約1ヶ月経ちましたが皆さんに役立つ情報はありましたか?これからも皆さんに役立つような情報を提供できるように真面目な診療を心懸けてゆきたいと思っています。このホームページに対してのご意見や取り上げてほしい事・直接先生に聞きにくい事などがありましたらどんどんメールあるいはコメントしていただければ幸いです。
明日から9月、気候も安定し始める9〜10月はお医者さんも獣医さんも暇な時期に入ります。こんな時期はいつも忙しい先生も親身に(?)なっていろいろ相談にのってくれるかもしれません。面白い話が聞けるかもしれませんよ!
避妊と去勢のこと
ペットを飼い始めて初めて手術のことを考えるのは、雄なら去勢・雌なら避妊ですよね。問題なのは時期だと思います。最近ではドッグランやペットカフェなども増えてそれらの施設を利用するにあたりいろいろな制約があるようです。ワクチンを接種していることはもちろん、避妊・去勢も制約しているところもあるようです。まあ発情している雌犬がいたらば周りにいる雄犬は気になって仕方がないはずだし、もしドックランだったら大変なことが起きます。
獣医さんの立場としても避妊・去勢の時期についての意見ははまちまちだと思いますが・・・
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食生活について
“うんちが出ない”の日にも少々コメントさせていただいたのですが、皆さんペットの食事はどうなさっていますか?初めてペットを飼い始めた方は“市販されているペットフードしか食べてはいけない!”と思われている方が多いようですがそんなことはないんですよ。
確かにペットフードは優れた総合栄養食であり、与えることも非常に楽です。年齢によって必要な栄養分が調整されていたり、少々肥満傾向の子に対してはダイエットがしやすいものもあります。その反面、グルメ指向の食事も増えておりちょっと前までは考えられなかったような病気(贅沢病)も増えつつあります。これらの病気については後日コメントさせていただくことにして、個人的におすすめの食事を紹介しましょう。
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