“動物のお医者さん”という漫画がありますよね。この漫画の影響で最近の獣医学部は女子の人数が男子の人数を上回っているようです。実際、入試の結果など大学の先生に伺ってみると上位からボーダーラインまでほとんどが女子のようで、男子の結果はなかなか思わしくないようです。自分が入学した年もほぼ男女の割合がおなじくらいでした。
さて獣医さんになりたい学生さん達にお伝えしておきたいのは、まず獣医大学は6年制です。(以外と知らない方が多く、学費も決して安くありませんのでご両親に良くお話ししておいた方がいいですよ)大学によってカリキュラムは違うとは思いますが、1〜2年生までは一般教養がほとんどで、3〜4年生で専門科目の授業が始まります。自分の大学では4年生になるときに研究室に入室し、卒業するまで所属します。5〜6年生で実習を行うといった感じになります。そして6年間の集大成として獣医師国家試験というものがあり、これをパスする事で獣医師としての免許が与えられるんですね。明日につづく‥
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狂犬病のこと
狂犬病というと非常に縁遠い病気のように感じますが、実は日本でも流行の兆しがある病気なんですよ。最近、犬猫以外のエキゾチックペットといわれるものが狂犬病ウイルスを運び込んでいる可能性があるというニュースをご覧になった方もいらっしゃると思います。新聞でも日本に入港するロシア船が守り神としている犬が検疫を受けずに上陸しているとのことで検疫に力を入れているとの記事も掲載されていました。
実際、日本では1957年以降発生していないのですが国内での狂犬病予防ワクチンの接種率は50%にも満たないのが現状のようで、万が一流行するようなことがあったらお手上げです。狂犬病のように予防第一の病気はしっかりワクチン接種をうけなくてはいけませんね。
ちなみに狂犬病に感染した際の症状は、恐水症状・呼吸障害といったもので、発症した際の治療法はなく数日で死亡してしまう怖い病気です。
ワクチン接種のこと
昨日パグの赤ちゃんが生まれたということで、今日はワクチンのことをお話ししたいと思います。このhome pageをご覧になっている方はワクチン接種のほうはお済みかと思いますが、以外とワクチンのことをご存じない方もいらっしゃるようです。というのもワクチンというと狂犬病を予防するものもあれば、犬猫それぞれの伝染病を予防するものもあり飼い主さんもどれを接種すればいいのかわかりませんよね。
犬では狂犬病予防ワクチンと犬伝染病予防ワクチンがあり、猫では猫伝染病ワクチンがあります。狂犬病予防ワクチンは犬を飼っている場合接種することが義務となっていますが、犬猫それぞれの伝染病予防ワクチンに関しては飼い主さんの任意接種となっています。
ワクチンを接種しているという効果は目に見えてわかるものではありませんが、お互い動物を飼っているもの同士、病気をうつしあわないための1つのルールとして心懸けたいものですよね。
がんばったね!
本日早朝、黒パグのまるこちゃんが自然分娩で5匹の赤ちゃんパグを出産しました。ほんとは明日が出産予定だったのですが、とにかく無事でなによりです。正直獣医としては、パグのような短頭種は頭数が入っていても安全面を考慮して帝王切開を考えていたのですが、最後の1匹だけが逆子だっただけで比較的スムーズに分娩できたのもサイズがすべて150gとそろっていたからなんですね。
まるこちゃん、今日まで大変だったけど、明日からは子育てがんばってね。
PS.もし、まるこちゃんの赤ちゃんを飼ってみたい!という方がいらっしゃいましたらメールしてくださいね。お待ちしています。
皮膚病の治療
皮膚病にも急性の湿疹や慢性化したアレルギー性皮膚炎といろいろあるのですが、皮膚病の治療ほど難しく獣医さん泣かせな病気はないと思います。急性のものは比較的治療効果が早く現れるため、飼い主さんも非常に喜んでいただけるのですが、慢性化したものやアレルギー性のものに関しては非常に時間がかかり飼い主さんも心配になりますよね。
痒みを伴った皮膚病ににステロイドという薬を使うことで症状が劇的に改善することは解っているのですが、長く薬を飲むことで効果よりも副作用が強くでてしまうことがあります。これに対して抗ヒスタミンという薬はステロイドと比べると効果が現れるまでに時間はかかりますが副作用は非常に少なく少々長く使用しても体に対して負担が少ないのです。
薬の使い方は症状によって異なってくるので、皮膚病の薬を処方してもらうときは獣医さんによく説明してもらうことをおすすめします。
前庭疾患
“それって一体?”と思われた方もいらっしゃると思いますが、特に夏場で高齢の動物にはよく見られる病気なんですよ。症状としては運動失調や斜頸(頭を傾げた状態)、ひどい場合は嘔吐などが見られることがあります。若い動物でも中耳炎や内耳炎を患っている場合には同じような症状が見られることがあります。
今年もうちの病院に前庭疾患の犬が入院しました。やはり15歳になるワンちゃんなんですが、眼振といって目が左右に小刻みに動いていて、立っているのが辛いみたいです。
いつも思うのですが、犬猫の病気だけでもすごい数があるのにさらに鳥やハムスターなどを病気を診ている先生はすごいものだと感心してしまいます。犬猫専門病院としては少しでもレベルも高い診療を皆様にご提供できるようがんばっていきます。
昨日の訂正
昨日のblogで間違いを発見していただきました。“犬は1年で17歳、猫は20歳に・・・”というところなんですが、水曜日の晩は徹夜で木曜日は依頼のあった骨盤骨折の手術と少々寝不足で書いた文章はいけませんね。正しくは犬は最初の1年で17歳になりそれ以降は1年で5歳ずつ年をとります。また猫では最初の1年で20歳になりそれ以降は1年で4歳ずつ年をとっていきます。申し訳ありませんでした。
水曜日の徹夜の理由なんですが、群馬の患者さんの紹介で足利と本庄児玉の先生と知り合うことができ、意見の交換や相談など本当に時間が経つのを忘れるくらい有意義な時間を過ごすことができました。(帰りの運転は非常につらかったのだが!)
どうしても近所の獣医さんとはなかなか親睦を深めるというのは難しいもので(仲が悪いわけではありません)、そんななか同じような考え方をもっている先生とのわずかな時間でしたが自分にとってカンフル剤になりますね。
犬猫の1日
今日は休診日なので犬猫の年齢について書いてみたいと思います。
みなさんは犬猫がどのくらいの速度で年をとっていくかご存じですか?人間の年齢に換算すると、犬は1年で17歳、猫では20歳になるといわれています。ですから犬猫の1日は人間の約5日分に相当することになります。“3日前から調子が悪かった。”ということは“15日前から調子が悪かった”ということなんですね。
ここでみなさんにご理解いただきたいことは、これだけ人と犬猫との間に時間の差があるのだから回復するのにも時間がかかるということです。(もちろん若ければ回復も早いですが。)なかなか病気が治らないと飼い主さんも心配になってしますとは思いますが、このようなバックグラウンドあることを覚えておいてくださいね。
続・どこが痛いの?
昨日どこをさわっても痛がっていたワンちゃん。治療の効果があったのか本日はすこぶる元気になり、昨日の大騒ぎは何だったの?というくらい元気になりました。落ち着いたのでレントゲンを撮ってみると、予想通り頸椎に異常(頸腕症候群)が認められました。
頸椎の病気は年齢を問わずに起こります。力強い大型犬で首輪のついたリードをガンガン引っ張る子は特に注意してあげてください。もし頸椎を痛めてしまったようならば胴輪に変えてあげるだけでだいぶ楽になりますよ。(もちろん何らかの治療は必要ですが)
どこが痛いの?
午後の激しい雨があがりかけた頃、どこをさわっても痛がるワンちゃんが来院しました。昨日くらいから何となく動きたがらなかったようです。診察しているとどうも脊椎のどこかを痛めているよう。なるべく動かさない方がいいので、入院しての治療を行うことにしました。
いつも思うのは、動物の言葉がわかったら・・・ということ。それは飼い主さんも同じことですよね。だからせめて彼らと同じ目線になっての診察を心懸けたいものです。