まだ肌寒い日がありますが、来月くらいからは暖かくなるのとともに蚊が発生します。となるとフィラリア予防のシーズンになるわけですが、皆さんはフィラリア予防薬を投与する前にはフィラリアの抗原検査を受けていますよね!ちょっと前までは採血した血液中にミクロフィラリア(フィラリアの子虫)がいるかいないかで検査を済ませていましたが、最近はより精度の高い抗原検査というものが一般的になってきました。
抗原検査はフィラリアに感染後6〜7ヶ月後(昨年11月まで予防薬を飲ませていた方で、もし12月に感染していたとしたら5月)に検査することでより正確な結果を得ることができます。フィラリア予防薬は感染していないことを確認してから投与するものです。昨年飲ませていたから大丈夫!といって安易に投与することは危険ですのでやめてくださいね。
癌との戦い!
Home Pageが工事中の時、悪性黒色腫を手術した飼い主さんが挨拶にいらっしゃいました。悪性黒色腫という癌は発生した部位にもよりますが積極的な外科療法と化学療法によって治療していきます。残念ながらそのゴールデンレトリーバーは、手術から2ヶ月で肺に転移が起き亡くなってしまいました。亡くなってから約1ヶ月、少し気持ちも落ち着かれたようでしたが病院に来るとやはり思い出してしまったようです。
はやくして大切なペットを失うことは非常に辛いものです。それが癌であったらなおさらでしょう。癌を治療する薬はたくさん増えてきましたが、癌が発症するメカニズムを解明できたとしたら・・・少しでもはやくそんな時がきてほしいものです。
Hansen type? or type? ?
blogを休んでいた間に椎間板ヘルニアの手術もありました。今回は今まで手術をした中でも最高齢、14歳のダックスフンドです。単純レントゲンでは至ってきれいな腰椎(背骨)だったのですが、造影してみるとヘルニアを起こしているところがはっきりと写し出されました。ご存じの方も多いかと思いますがヘルニアには2種類あり、Hansen?型とHansen?型に分類されています。急性に起こるのはHansen?型で外科手術による効果が望めますが、ほとんどが慢性化しているHansen?型では手術によって脊髄の圧迫部位を除去するのは難しく術後の経過も思わしくないことが多いようです。このダックスフンドも造影によってHansen?型のヘルニアを確認できたので手術に踏み切ったのですが、年齢に負けず回復してくれることを望むばかりです。
癌という病気
blogをお休みしていた約2週間の間に私は癌という病気に悩まされていました。(しかも3つ・・・)ちょっと前までは気づかなかった病気でも診断能力や検査機関の発達によってきっちりと診断がつくようになりました。1つはゴールデンレトリーバーによくみられるリンパ腫、もう1つは脊椎手術した際に発見された骨髄腫、残り1つは避妊手術した際に発見された子宮内膜癌です。中でも厄介なのは骨髄腫の治療です。抗ガン治療と平行しながら麻痺を起こしている後ろ足のリハビリも行わなくてはならないため、本人は大変辛い思いをしているのだろうと思われます。子宮内膜癌については浸潤も起こしておらず病理検査の結果、完全切除できていたようなのでひとまず安心といったところです。人でも動物でも“癌”という病気はいやなものです。
本日より復旧しました!
新システム導入によりしばらくお休みさせていただきましたが、本日より再開させていただきます。少々不慣れな点がありますが、また頑張ってEntryしますのでよろしくお願いします。
メンテナンスのため
本日より木曜正午まで、metamix.comのメンテナンス作業のためEntryをお休みさせていただきます。
野良猫≠地域猫
yahooのトピックスを読んでいたところ“地域猫”という言葉が目につきました。読んでみるとさいたま市でこの地域猫が虐待の被害に遭っているとのことでした。ところで皆さん、“地域猫”ってどんなことかお解りになりますか?タイトルにありますように野良猫≠地域猫ではないんです。飼い主はいませんがその地域のボランティアの方によって不妊手術をされ、食餌や糞尿の世話をしっかり受けている猫たちのことなのです。けれど・・・?n [もっと読む…] about 野良猫≠地域猫
ノミ・ダニの季節
少しずつ桜の開花宣言もされ日中の肌寒さも和らいできました。まだまだ寒いのであまり積極的には予防を薦めていなかったのですが、ノミ・ダニが犬に居たという報告を受けました。彼らもだんだん寒さに強くなっているのでしょうか??n もうすぐフィラリアの予防シーズンがやってきますが、今年はノミ・ダニ駆除薬もさらに進歩したものが様々なメーカーから発売されるようです。当院も今年は何を飼い主さんに勧めようかと考えているところなのですが、やはり効果があってお手頃価格のものが一番ですよね。メーカーさんの動向を見ながら一番いいと思われるものをchoiceしたいものです。
予防接種月間です!
4月から6月までの2ヶ月間は狂犬病予防接種月間です。今までも何度かEntryしていますが狂犬病の予防注射というものは、例えが適切ではないかもしれませんが自動車を運転するにあたっての自賠責保険のようなものです。狂犬病の発生は日本では何十年も認められたはいませんが、だからといって接種しなくても良いというものではありません。万が一人を咬んでしまったり、あるいは海外に連れて行かなければならなかったりするときに接種していないと問題が発生します。“うちの子は平気だろう。”とか“うちの子ぐらいは打たなくても・・・”という気持ちはくれぐれも持たないでくださいね。
本日で・・・
2カ月にわたったPetDoc強化月間を終了させていただきます。健康そうには見えても検査してみないと判らないことはたくさんあります。今回のPetDocでも、私自身思わぬ発見をすることができ改めて診察の仕方や検査について考えさせられました。(ただ5歳以下のペットについてはまだまだ必要はないかと思います。相当不摂生をさせていない限りですが・・・)?n 今回のような試みはまた秋にでも実施したいと思っております。今回PetDocを受けることができなかった方も、HomePage上でお知らせいたしますので日頃見逃しがちな健康checkとしてお受けになってみてください。