初めて病院に来られる方、あるいは久しぶりに病院に来られる方で“実は前の病院で〜でした。”ということをなかなかお話ししていただけないことがあります。確かに打ち明けにくいこともありますが、処置や薬を処方するにあたりこれが非情に大切なことなのです。例えば“〜にアレルギーがある。”とか“心臓病で〜という薬を処方されている。”など処置や薬の処方に大きな差がでます。?n “先生(前の先生にも)に悪いと思ってなかなか言えませんでした。”という方がいらっしゃいますが、治療をスムーズに行うためにもどんどん話してください。少しでも疑問に思うことがあれば詳しく説明させてもらいます。少しでも早く病気を治していくことに専念しませんか?
友達の開業
昨日は休みを利用して横浜のみなとよこはま動物病院と、大学の同期生が開業したので病院見学に行って来ました。みなとよこはま動物病院は相変わらず忙しく、設備もさらに充実していました。正直、行くたびに何かしら変化があるのには驚きです。また勤務していた頃の患者さんとも会うことができ楽しい時間が過ごせました。?n 大学の同期生は横浜の青葉台駅の東急スクエアという駅ビル?内にテナント形式で開業したのですが、非常にきれいな病院にはビックリしました。これからはこのような形式での開業が増えるのでしょうか?何にしても友達の開業はうれしいことです。是非、ご近所の方は行ってみてくださいね!
お疲れさまでした!
19日より研修に来ていた実習生が、今日で病院実習を終えました。まだ専門学校の1年生でしたが専門的な知識も身に付いており、理解力もありこれから先が楽しみです。私たち獣医も患者さんにとってもそうですが、自分にあった病院あるいは自分のためになる病院を見つけるということはなかなか大変なことだと思います。良い病院を見つけられるようこれからもがんばってくださいね!
スポンジたわし
雨降る寒い一日。今日は静かな午後を過ごせるかな?と思っていたら、1本の電話で事態は変わってしまいました。1歳のゴールデンレトリバーが台所で洗い物に使うスポンジたわしを飲んでしまったとのこと、急遽、来院してもらうようにお話ししました。当の本人は満足そうにケロッとした顔をしていますが、レントゲンをつったらそのままの形でスポンジたわしが写し出されました。早速、当院秘伝?の催吐剤で吐かせることにしたのですが、なかなか我慢強く吐こうとしません。これは参ったなと思っていたらフードとともに青い物体が・・・。処置開始から1時間弱、これに懲りて変なものは食べちゃだめだよ!
目にはご注意!
パグやシーズーではどうしても他の犬種に比べ目が出ているため写真(目の中心付近に傷があります)のようなケガをしやすいのです。散歩中に植え込みのなかへ元気に入っていって出てきたらば目をショボつかせていたなんてことは良くあることです。写真のパグ犬はまだ症状が軽い方ですが、目の傷はその程度によっては視力を失ってしまうこともあります。お散歩中には特に気をつけてあげてくださいね。
リハビリの重要性
整形外科というと手術のことばかり注目されますが、術後のリハビリが手術以上に大切なことを飼い主の皆さんにお知らせしたいと思います。“手術は治療の20〜30%。残りの70〜80%の術後の管理が大切!”とはみなとよこはま動物病院院長、永岡勝好先生の言葉です。いくら素晴らしい手術を受けても術後すぐに激しい運動をしてしまったり、傷を舐めて感染を起こしてしまったらせっかくの手術も台無しになってしまいます。リハビリをするにあたっても適切な運動量と疼痛管理をしなければ速やかな回復は望めません。?n [もっと読む…] about リハビリの重要性
今日から
1週間の予定で、動物看護士の勉強をしている実習生が手伝いに来てくれています。ちょうど入院もあり、手が欲しかったときなので非常にありがたい限りです。学校では学ぶことができないことを実習中に経験させてあげられればよいのですが・・・。1週間かんばってくださいね!
ペインコントロール
人医療ではだいぶ前からペインクリニックというものがあり“痛み”ということに対して積極的に取り組んでいます。最近になって獣医医療でも“痛み”について注目されるようになってきました。規模の大きな動物病院では大きな手術の後には必ずモルヒネ(麻薬ですが医療用として認められています)を使ってペインコントロールをしている所もあります。術後に限らずペインコントロールが必要となる現場はたくさんあります。最近では痛みのコントロールにNSAID(非ステロイド系消炎鎮痛剤)という非常に効果のある薬のおかげで、様々な痛みを持つ動物が解放されてきているようです。?n ここで大切なのは、私たち獣医が患者さんに対して痛みの原因やその病気に診断をくだしてあげることではないでしょうか“痛みはなくなったけど病名がわからない?”なんてことにならないように・・・。
腎臓病について思うこと
腎臓の働きのなかで一番大切な働きは、体内の不要な代謝産物を尿という状態で体外に排泄することです。この働きが失われると、一度は耳にしたことがあると思いますが“腎不全”という状態に陥ってしまいます。尿が詰まって起こる急性のものではある程度回復する見込みがありますが、老化などによって腎臓の細胞自体に問題が起こる慢性のものでは回復は非常に難しいものとなります。?n 治療もヒトでは“人工透析”という方法がありますが、血液量の少ない犬猫ではなかなか透析といった治療方法はとれず“点滴”という方法が主体です。点滴も個体差はありますがある程度の周期で通院しなければなりません。治療の到達点が低い腎臓病、飼い主にとっても獣医師にとっても何とも歯がゆいものです。
骨の成長
“骨はどのようにして伸びているかわかりますか?”と飼い主さんに質問してみるとほとんどの方が“骨の真ん中のところが伸びる”という答えが返ってきます。何となく骨の真ん中のところが伸びそうですが、実は骨の両端にある軟骨(骨端軟骨)の部分が骨を伸ばしていくんです。骨が成長するのにはこの軟骨が非常に大切で、この軟骨に問題が起きると様々な骨の病気(股関節形成不全・レッグペルテス症etc.)が起こってしまいます。?n 骨は部位によって成長が止まる時期が異なりますが、成長期にあまり激しい運動をすることでこの軟骨をつぶしてしまうことがあります。体が大人になるまで(およそ10ヶ月)は運動させるのも無理ないところで抑えておいた方がいいですよ!