人間のお医者さんは“〜科”“〜専門”と看板を掲げ仕事を始めることができます。たとえ1回目の来院がひやかしであっても、スタッフの対応や診察内容が良ければ自ずと患者さんは集まってくるでしょう。これに比べると獣医はなかなかそうはいきません。以前のEntryでもお話ししていると思いますが、獣医は基本的に全科診療が基本で整形外科とか神経科とか腫瘍科といってもそうそう症例が集まるわけではありません。永岡先生も“整形外科を本格的にやるには最低でも道具(器具)に1000万はかかる”と言っていたくらい専門を名乗るにはお金がかかるのです。それはもちろんほかの科でも同じ事でしょう。
お金をかけてもそれに見合う技術と知識がなければ意味がありません。自分も少しずつではありますが海外の文献に目を通し翻訳しています。いつか“外科手術を受けるならのまた犬猫病院で”と言ってもらえる日を目指して・・・。
初雪!!
宇都宮はお昼過ぎから横殴りの雪が降り始めました。この雪の中、土曜日の午後とあって来院してくださる患者さんがいらっしゃいました。その患者さんの中に寒さのせいか咳やくしゃみをしている犬猫が来院しています。今日はもちろん明日にかけては非常に冷え込み、家の中でも肌寒く感じることと思います。用心には用心を重ねいつも以上に暖かくしてあげてください。特に高齢の犬猫を飼われている方はこの寒さがきっかけで思わぬような病気を発症してしまうこともあります。今晩はいつも以上に気を配ってあげてくださいね!
トイレのしつけ
猫と比べると犬ではトイレのしつけに苦労されている飼い主さんが多いみたいです。しつけといってもそう簡単にはいきませんが、飼い主さんがあきらめてしまうとあなたのペットはいろいろなところに尿をする習慣から抜け出すことはできなくなってしまいます。
まず簡単なところから始めてみましょう。なるべく散歩に出してやり排泄の機会を与えてあげましょう。室内でのみ排尿させている方は、目が届かなくなってしまう時はケージに入れそれ以外の時は自由に行動させ、きちんとトイレできたならご褒美をあげると良いようです。決してトイレに失敗したからといって強く叱ってはいけないようです。しつけは飼い主さんの根気次第ですよ!
医者(獣医)も人間!
病気を治す側にいる者もインフルエンザが流行る頃には風邪もひくしお腹も壊します。夜は休み前ならお酒も飲むし、睡眠もとらなければ翌日頭が回りません。大きな犬に威嚇されれば多かれ少なかれたじろぐものです。医者と違って獣医は病気を患っている動物とその飼い主とのコミュニケーションをとりながらの診察・治療となってくるわけですが、結局は人対人、開業して3年もすればどうしてもしっくりこない患者さんもいます。こちらとしては診察させていただいているという姿勢で応対していますが、あからさまに横柄な方、治療に対しての指導を守ってくれない方、顔では笑っていますが正直“もう関わりたくないなぁ”と思うこともあります。商売をされている方からすれば“まだまだ甘いね”と思われるでしょう。けれどもお互い人間、ある程度のマナーは守っていきたいものです。
またまた異物!
昨日は手術のお手伝いでEntryできませんでしたが、ミニチュアダックスがビー玉を飲んでしまい腸の途中で詰まっているものでした。幸いにもビー玉が詰まっていた腸は炎症はあるものの運動性は失っていなかったため腸切除〜腸吻合といった最悪の事態は免れることができました。どうも1歳にならない犬は、口の中に入るものは遊んでいるうちに飲み込んでしまう傾向があるようです。
これから年末で忙しくなるシーズンです。ちょっとした油断が大きな病気につながることがあります。まだ小さなワンちゃんを飼われている方はくれぐれも飲み込んでしまいそうなものを置いておかないようご注意ください!
申し訳ありません
本日これから手術のお手伝いに行くため、Entryはお休みさせていただきます。
前庭疾患のこと
今までのEntryのなかで、多くのコメントを頂いている前庭疾患のことをもう少し詳しくお話ししてみようかと思います。前庭疾患の中には中枢性のもの(脳の問題)と末梢性のもの(三半規管の問題)の2つに分類されるのですが、一般的にみられるものは末梢性の前庭疾患がほとんどで中耳炎や内耳炎あるいは老化が大きく病気に関わっています。飼い主さんが気になるところは“症状がどの位の期間で改善してくるか?”といったところでしょう。年齢や原因によって異なってきますが、嘔吐・食欲不振・斜頸による運動失調は1〜2週間かけて徐々に改善してきます。治療にはとにかく安静が必要です!(当院では吐き止めを点滴しながら安静を保てるように入院治療をさせていただいています)常に目が回っている様な状態ですから、無理に動かす様なことはしない方がよいでしょう。
【まめ知識】中枢性か末梢性かを見分けるのは目の振れ方を見てください。水平だったら末梢性、水平から垂直、さらには回転性だったら中枢性です。中枢性だと治療はなかなか難しいです。
甲状腺の病気
ヒトと同じで犬猫にも甲状腺の病気があります。甲状腺の病気といっても機能の亢進症と低下症があるのですが、低下症の方が比較的観察されやすい状態でしょう。特に犬の場合では甲状腺機能低下症がみられやすい犬種があります。病気というと年齢の関係で起こるのが一般的ですが甲状腺に関しては若くして発症してしまうこともあります。飼い主さんが気づく一般的な症状としては、元気がないとか、運動したがらないとか、抜け替わりのシーズンでもないのに被毛が異常に抜けるなどの症状で来院されるケースがほとんどのようです。
これらの症状がみられ甲状腺機能低下症かどうか調べるには動物病院で採血してもらい、チロキシンと遊離チロキシンを測定してもらうことで診断が可能です。甲状腺機能低下症は飲み薬によって治療することも可能です。心当たりがある飼い主さんは早めに近所の動物病院に相談されるとよいでしょう。
伝染する心配は・・・
寒くなりヒトがカゼをひき始める頃になると犬猫もカゼをひくようになります。来院されたとき“ヒトのカゼがうつったのでしょうか?”と心配顔でたずねてくる飼い主さんがいらっしゃるのですが、ヒトのカゼウイルスが犬猫に感染することも犬猫のカゼウイルスがヒトにうつることもありません。ウイルスの詳しいことを説明するとこのEntry内では収まりきらなくなくなってしまうので、簡単に説明させていただくとウイルスには動物種特異性といって特定の動物の体内でないと生活できない性質があるようです。
これはもちろん猫のエイズウイルスにも当てはまることですのでご心配なく!
迷子のお知らせ
本日の12時頃、宇都宮市川田町の植木鋼材付近で左の写真のワンちゃんが当院の患者さんによって保護されました。女の子で、体重は10?、足先は靴下をはいたように白く、赤い首輪をつけていました。非常に性格がよく人なつっこいようです。現在は保護してくれた患者さん宅にて、飼い主さんからの連絡を待っています。心当たりのある方は是非当院までご連絡ください。(保護されたときすでに左前足首を捻挫していたようですが、当院にて治療させていただきました。)