写真は糞便中にみられたコクシジウムのオーシストというもので、大人になってしまうとこれが原因で何らかの症状を起こしたりすることは少ないのですが、まだ若い時や体の抵抗性が落ち込んでいるときにはひどい下痢や血便の原因の1つになってしまうことがあります。ペットショップから飼ってきたて、あるいは母子免疫が落ちかかってきた犬猫では体内外の抵抗性が下がってしまうことで様々な病気を引き起こしてしまうことがあります。
新しい飼い主のもとに来たときは少なからずストレスを感じています。吐いたり下痢したりが続くようなら早めに病院で治療を受けてあげてくださいね。
※コクシジウム症は適切な薬を飲ませることで症状は落ち着いてくるので心配はありません。
シャンプーについて思うこと。
皮膚の健康を保つ方法にシャンプーがあります。けれどもきれいにしようとしてあまりにもまめに洗いすぎて皮膚病を引き起こしてしまうことがあります。特に殺菌消毒成分が入っているシャンプーでは、効果も充分期待できますが皮膚のバリアー的役割をしている細菌や油分を奪ってしまうことで皮膚を荒らしてしまうことがあるのです。
“じゃあどのようにシャンプーしたらよいのか?”これは皮膚の状態により様々ですが、美容を目的としたシャンプーは月に1〜2回くらいで良いのではないでしょうか。もちろんちょっとウェットな皮膚をもっている子では+αが必要になるとは思いますが。皮膚にいる細菌や油分も悪さをするものばかりではありません。洗い過ぎにはくれぐれもご注意を!
里親=ただ?
パグの5つ子が生まれた記事を何度かEntryさせてもらいましたが、おかげさまで飼い主になってくれる方が見つかり3頭の新しい飼い主さんが見つかりました。新しい飼い主さんのもとで楽しく生活できることを祈っています。
ところでタイトルにもあるように、里親募集というと“ただ”というイメージがありかもしれませんが決してそうではありません。今回のパグの赤ちゃんにしても生まれるまでの飼い主さんのご苦労(出産前は眠れなかったそうです)、そして里親に出すまでの費用(ワクチン代・食費)を考えれば“ただ”ということはそうそうあり得ないと思うのですがどうでしょうか?特に黒パグの飼い主さんは“できるだけ体調がきちんとしてから里親に出したい。”という思いでお世話されています。命あるものに値段を付けるということに対して様々な意見があると思いますが、里親=だだではないということ、そして1つの尊い命を預かるということの重大さを認識してください。
丈夫と思っていても・・
“うちの子は病気をしたことがないんですよ!”といわれる方がいます。確かに若いうちはちょっとした吐き下し程度で済んでいたことも、年を重ねるに連れなかなか治りにくくなっていきます。“どうして治りにくくなるのか?”というと若い細胞いわゆる“正常細胞の数”が年をとることで減少してしまうからなのです。正常細胞が多い時にはちょっとしたことに対しても順応性が効きますが、年々正常細胞数が減少することで病気に対応する能力が低下してしまうためなんですね。(これを一般的に老化と呼んでいます)
私事なのですが、私の父(院長)も今まで病気などしたことしたことがなかったのですが、風邪をこじらせてしまい今日から入院することになりました。患者さんには少々ご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願いします。
往診治療では・・
お電話で“往診治療はお願いできますか?”というお問い合わせがあります。当院でも時間は決まってしまいますが往診をさせてもらっていますが、良くお話を聞いてみると往診治療では対応できそうもない状態のこともあります。そのようなときには来院して頂くことをお勧めするのですが、移動手段が無い場合は大変ですよね。最近ではペットと一緒に病院まで連れてきてくれる“ペットタクシー”のようなものもあり、お車がない方も病院にいらっしゃりやすくなってきました。
往診でできる治療というものはあくまで“応急手当”だと思ってください。原因をはっきりさせるにはそれなりの検査も必要です。もちろん血液を持ち帰って検査すれば原因はわかりますが、往診時には100%の治療はできません。充分な治療をするためにも、直接病院にお連れになることをお勧めします。
ご苦労様でした!
9月8日から実習に来ていた学生さんが今日で研修を終えました。約1ヶ月間、院内の清掃や診療の補助をしてもらい大変助かりました。まだまだAHT(動物看護士)としては頼りないところがありましたが、何事も経験を積んでいけばいい仕事ができるようになるでしょう。命を扱う仕事は気を抜くことができません。自分も“また明日からは初心に返り日々診療に励んで行かねば!”と思う一日でした!
腫瘍の治療は・・・
腫瘍の治療をしていてると思うことだが“こんなにしつこく、油断ならない病気はないな!”ということです。特に血液の癌といわれる白血病や皮膚にみられる肥満細胞腫や乳腺癌などある程度の治療方法は確立されてはいるが、完治を宣言できるまでには並々以上の努力が必要となります。その並々以上の努力というものが“外科手術”であったり“抗ガン剤治療”であったり“放射線療法”であったりと治療効果も望めるが何らかの副作用もあり、関わっているものにとっては非常に選択を迷ってしまうこともあります。
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猫のエイズ
人と同じように猫の世界にも免疫不全ウイルス(FIV)があります。まだまだこの病気のことについてはわからないことが多いのですが、感染してしまった場合有効な治療法は確立されていませんし、予防ワクチンもまだ開発されていません。このためこの病気からの感染を免れるには感染している猫との接触を避けるしかありません。
感染の経路としてはケンカによる咬み傷からのものが一番多いため、おもてによく行く猫は病気を持っている猫と接触しているかもしれません。ちょっと不安に思われる方は病院で簡単に検査することができますのでおかかりの病院に尋ねてみるといいですよ!
もしお飼いになっている猫がエイズにかかっていたとしても、決してすぐに命の危険があるわけではありません。風邪を引かせないように大切に飼ってあげることで寿命を延ばしてあげることも可能です。(もしかしたら近い将来、特効薬が開発されるかもしれないですしね!)
風邪と思っていたら
10月に入ってだいぶ朝晩の気温も下がってきましたね。これから寒くなることで徐々に増えてゆく病気が、猫だと猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)や尿閉(おしっこが詰まってしまう病気)、犬だと8歳すぎの小型犬にみられやすい心臓病でしょうか。このレントゲン写真は“僧帽弁閉鎖不全症”という心臓病のものです。この心臓病は初期症状として咳が頻繁にみられるようになり、ちょうどこの寒い時期と重なることで風邪と思われがちなのですが病院にいらっしゃる頃には症状が進行してしまっていることがあります。
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年をとれば・・・
食生活や飼育管理の向上で非常に長生きできる犬猫が増えてきました。それに伴って若い動物に対してのワクチンやフィラリア予防、避妊や去勢手術が主立った私たちの仕事も、老齢動物に対しての診察・治療が増えてきています。そのなかでもよくみられる症状として“骨関節炎”というものがあります。これは人の“腰が痛い”とか“膝が痛い”と同じもので、それを見分ける手段としては“以前よりも運動したがらなくなった”と飼い主さんが感じるようでしたらあなたのペットは“骨関節炎”になり始めているかもしれません。
“骨関節炎”は年齢とともに進行してゆく病気です。完治させることは難しいですが痛みをコントロール(飲み薬やレーザー治療)することで見違えるように行動的になります。太り気味の犬猫で“ちょっと疑わしいかな?”と思われた方は動物病院に相談してみると良いですよ!