何年か前の番組で“麻酔”というドラマがあり、手術を受けた女性が麻酔後に覚めることなく植物状態になってしまったという内容だったかと思います。人医療では大きな病院に行けば必ず“麻酔科”というものが存在し“麻酔医”という専門医がいますが、獣医医療では“麻酔医”というものはまだ存在せず麻酔のかけ方も統一されたものはありません。このためか日本の小動物医療での事故で最も多いのが“麻酔事故”のようです。
このように書いてしまうと“麻酔”が非常にこわいものと思われてしまうかもしれませんが・・・
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先手の医療
獣医の治療というのはどうしても後手の治療が主なものになります。人では自分の体調がおかしいと感じたら病院に行きますよね。けれども動物の場合は飼い主の皆さんが様子の変化に気付いてからの来院になります。症状として表れはじめたときには病状としてだいぶ進行していることが多いものです。
その点ワクチン接種やフィラリア予防薬は目に見えた効果はわかりませんが、着実に病気からペットを守ってくれています。この時期だんだん涼しくなってくるとフィラリア予防薬を飲ませるのを忘れがちな方が多いんですよね。飲ませなくてもフィラリアに感染しなかったのはホントにラッキーだったのです。まだまだ我が地元、宇都宮でもフィラリア感染犬もいますし予防されてない方もいます。フィラリアは先手が打てる治療です。お忘れなく!
健康はまずお口から
左の写真、上の写真も下の写真も同じ犬の写真なんですよ。黄色っぽく見えるものが歯石でその下にはこんなにきれいな歯があるんですね。歯石を取る方法もまちまちなのですが、当院では全身麻酔をかけ超音波のスケーラー(歯医者さんと同じもの)で隅々まで歯石を取っていきます。“麻酔をかける”というと皆さんちょっと敬遠しがちなんですが、起きているときにはなかなか口を開いたままでいてくれないペット達の歯石をきれいに取り除くためにはこの方法が一番だと思います。
最近、ペットの口臭が気になる方はちょっと口の中をのぞいてみてはいかかでしょう?歯槽膿漏になる前に一度ケアーしてあげることをお勧めします。しっかり食べないと健康な体はできませんからね!
小さな吸血鬼
今日で3連休も終わりですが、連休中ペットも一緒にお出かけになったことでしょう。旅行先や家に帰ってきてふとペットの背中をなでてみるとごま粒より小さく黒くうごめくものが・・・。そんな経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。そうこれが“ダニ”なんです。もし捕まえようとして跳ねるようなら“ノミ”です。どちらも動物の体に取り付いて血を吸う“小さな吸血鬼”の正体なんです。
さて対処法なんですが、ノミだったらお風呂に入れてしまうのが一番簡単かもしれません。お風呂にはいることでノミが溺れてしまうんですね。吸血中のダニの場合はちょっと厄介です。無理に引っ張って取り除こうとずると、がっちりと皮膚に食い込んだ牙が皮膚に残ってしまうことが多いのです。そこで台所にある食器洗い洗剤を吸血中のダニにたっぷりつけてみてください。しばらくするとダニは簡単に取ることができますよ。吸血中のダニがいたら焦らずこの方法で退治してあげてください。
新聞に掲載!
お気づきのの方もいらっしゃると思いますが、9月11日(木)の下野新聞朝刊にこのホームページが掲載されました。もし下野新聞をご購読されている方はご覧になってみてください。
【お詫び】
本来ならば本日は診察日なのですが、大学友人の結婚式のため臨時休診とさせていただきます。なお明日は通常通り診察いたします。
薬浴治療について
左の写真は“ペットのジャグジー”で紹介させていただいたジャグジー装置を設置する薬浴槽です。現時点ではまだシーズーやヨーキーしか薬浴させたことしかありませんが、少々小柄なゴールデン位なら入浴ができそうです。ちなみに浴槽の大きさは全長が100?・幅が52?・深さが41?です。
薬浴治療というと“ただのおふろでしょ?”と思われることでしょう。けれどもこれが意外と馬鹿にできないんですよ。日本は古来から火山国として温泉が多く、皆さんも行かれることがありますよね。その地方地方の温泉によって効能は違うと思いますがなかには皮膚病に効く温泉も結構あるようです。皮膚病の治療というと飲み薬の治療が中心ですが・・・
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乳腺腫瘍
雌犬を飼われている方はもしかすると遭遇してしまう可能性のある病気かと思います。すべての雌犬がこの病気になるわけではなく、避妊手術をしているとなりにくいとは言われていますがその可能性は五分五分ともいわれています。(個人的には避妊手術をしていると少ないような気がします。)
今日も乳腺腫瘍の手術を受けていたので昼休みに手術したのですが、今回の症例はなかなか大変でした。ここ半年くらいで大きくなった腫瘍自体の大きさ(11?×9?×8?)もさることながら腋窩リンパ節(脇の下にあるリンパ節のこと)にも転移が認められていたからです。リンパ節も何とか切除することができましたが術後は肺などに転移が起こらないか経過をよく観察しなければなりません。
もし体のどこかに今までにはなかったしこりができた場合、早めに病院に行かれることをお勧めします。腫瘍が小さければ傷も小さくてすみますし、何より本人の体への負担も最小限にとどめることができます。腫瘍に関しては“様子を見る前に病院へ!”ですよ。
獣医さんの休日
当院では木曜日が休診と言うことでお休みを頂いていますが、完全に休暇を取れる日ばかりではないんですよ!入院患者さんがいれば必要な治療をしなければなりませんし、獣医医療もどんどん進化していますから東京で学会があれば新しい情報を仕入れに行ったり、非常に難しい手術などは患者さんがいらっしゃらない休診日に手術をしたりと、100%仕事から離れるといったことはありません。(今日は近所の先生のところに手術のお手伝いに行ってました)自分も手に負えそうもない手術は、勤務していた横浜の病院に連れて行って手術してもらいそのまま1日病院のお手伝いをし、宇都宮に帰ってくるのが夜中なんてことは結構ありますし。
休診日の獣医さんもいろいろがんばっているんですよ。自分も患者さんに少しでも良い治療法や薬・技術を提供できるようがんばっていきます。少しでも病気のことでわからないこと、不安に思うことがあったらどんどん質問してくださいね。
避妊手術と思いきや・・・
父の患者さんがまだ名前も付けていない雑種の犬を連れて来院されました。今日は“避妊手術”を受けるための来院でした。麻酔をかけ、消毒を済ませ、いざお腹を切開してみるとそこにはパンパンにふくれあがった子宮が・・・。そう、彼女のお腹のなかにはすでに新しい命が宿っていたのです。避妊手術の予定が急遽、堕胎手術(子供が入ったまま卵巣と子宮を切除する手術)に変更になった1日でした。
“避妊手術”は別名“卵巣子宮摘出術”といいます。何となく“避妊手術”というと響きが軽く受けられがちなのですが、“卵巣子宮摘出術”というと何となく重々しく感じませんか。その名の通り避妊手術というのは、お腹のなかで非常に深いところにある左右の卵巣を引き出してきて切除し、さらには子宮をなるべく残さないように切除するという大手術なんですよ。自分が勤務医の時に永岡先生も“避妊手術を侮ってはいけない!”と言っていましたよ!これから手術をお受けになる方は避妊手術に対しての見方を変えてみてはいかがでしょう。
助かります!
今日から動物看護学校の実習の一環で実習生が来ています。やはり父と自分では仕事をしてきた環境が違うので父には頼めない仕事も、さすがに最近の病院事情を知っている若い学生さんは保定や血液検査などの仕事の飲み込みも早く非常にありがたい限りです。約1ヶ月間お手伝い(実習)をしてくれるということなので仕事もはかどりそうです。
今までは何とか一人でほとんどのことをこなしてきましたが、動物看護師さんのありがたみを知ってしまうと実習が終わった後がこわいですね!実習生がいる間も楽しすぎないようにがんばらないと・・・。